胃潰瘍・十二指腸潰瘍とは
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、自ら分泌した胃液の消化作用により、胃や十二指腸の組織が消失・欠損してしまう病気です。これにより痛みが生じたり、出血(吐血や下血)や穴が空いてしまう(穿孔)などの合併症を引き起こす可能性があります。
以前は高率に再発を繰り返し完治困難な病気で、手術が行われることも多くあった病気でしたが、現在ではよい薬が開発され、さらに潰瘍の発症にピロリ菌(Helicobacter pylori)の感染が関与していることが解明されたことにより、除菌治療を行うことでほぼ完治可能な病気となりました。
また、胃潰瘍・十二指腸潰瘍はピロリ菌だけが原因ではなく、消炎鎮痛・解熱薬や骨粗鬆症治療薬の内服、ホルモンの異常、ストレスなどにより発症することが知られています。
また、潰瘍には良性の潰瘍のほかに、癌等の悪性腫瘍が潰瘍をつくることがあり、鑑別診断に注意を要します。そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の疑いがあれば、まずは内視鏡検査(胃カメラ)を行い、診断をつける必要があります。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の症状は、胃の周の痛みや不快感、吐血や下血(黒色便)があげられます。これらの症状が続く場合は、我慢せずにお近くの消化器内科・胃腸科を受診しましょう。
八千代市にある浜野胃腸科外科では消化器内視鏡学会専門医による内視鏡検査を専門的に実施しておりますので、ご関心のある方は下記よりご参照下さい。