健康診断内視鏡検査
「ピロリ菌検査は受けるべき?胃がんリスクを下げる除菌治療のすべて|八千代市の内視鏡専門医が解説」
「健康診断でピロリ菌が陽性だった」「家族が胃がんになったので自分も心配」――そんなお悩みはありませんか。ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃がん発症の最大のリスク因子として世界保健機関(WHO)にも認定されています。一方で、適切に除菌すれば胃がんのリスクを大きく下げられることもわかっています。
この記事では、千葉県八千代市・八千代緑が丘駅徒歩1分の浜野胃腸科外科が、ピロリ菌検査の種類・費用・除菌治療の流れ・治療後の注意点までを専門医の視点でわかりやすく解説します。
目次
- ピロリ菌とは?胃の中にすみつく細菌
- ピロリ菌と胃がんの関係
- ピロリ菌検査の種類と特徴(比較表)
- 除菌治療の流れとスケジュール
- 除菌治療の費用と保険適用の条件
- 除菌後も胃カメラが必要な理由
- 八千代市で受けるなら浜野胃腸科外科へ
ピロリ菌とは?胃の中にすみつく細菌
ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の強酸性の環境でも生き延びられる特殊な細菌です。らせん状の形と鞭毛(べんもう)をもち、胃の粘膜に潜り込んで長期間すみついてしまいます。
主な感染経路は幼少期の経口感染とされ、衛生環境が十分でなかった時代に育った世代ほど感染率が高いことが知られています。一度感染すると、治療をしない限り生涯にわたって胃の中にとどまり、慢性的な炎症を引き起こします。
日本人の感染率(年代別の目安)
| 年代 | 感染率の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 20代 | 約10%以下 | 衛生環境の向上により低下 |
| 40代 | 約20〜30% | 働き盛り世代も要注意 |
| 60代 | 約50〜60% | 胃がんリスクが高まる年代 |
| 70代以上 | 約70%以上 | 未除菌の方は検査を強く推奨 |
※日本ヘリコバクター学会資料などをもとに当院作成。数値は地域・調査年により変動します。
ピロリ菌と胃がんの関係
ピロリ菌が胃の粘膜にすみつくと、慢性的な炎症(慢性胃炎)が起こり、長い年月をかけて少しずつ胃の粘膜が変化していきます。その最終段階で発生するのが胃がんです。
厚生労働省の統計によると、胃がんはいまも日本人に多いがんの上位で、胃がん患者の大多数にピロリ菌感染の既往があると報告されています。逆にいえば、ピロリ菌を除菌することで胃がんの発症リスクを大きく下げられるということです。
除菌によるリスク低減のポイント
- 早期に除菌するほど、胃がん発症リスクは大きく下がる
- 萎縮性胃炎が進行する前(40〜50代まで)の除菌が特に有効
- 除菌後もリスクはゼロにならないため、定期的な胃カメラが重要
ピロリ菌検査の種類と特徴(比較表)
ピロリ菌の検査には、胃カメラを使う方法と使わない方法があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的に応じて選択します。
| 検査方法 | 内容 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 尿素呼気試験 | 薬を飲み、息を採取して判定 | 精度が高い・身体負担が少ない | 絶食が必要 |
| 抗体検査(血液・尿) | 血液または尿中の抗体を測定 | 簡便・健診に組み込みやすい | 除菌後も陽性が続くことがある |
| 便中抗原検査 | 便中のピロリ菌抗原を測定 | 精度が高い・小児も可 | 採便が必要 |
| 迅速ウレアーゼ試験 | 胃カメラ時に組織を採取して判定 | その場で結果がわかる | 胃カメラが必要 |
| 鏡検法・培養法 | 採取した組織を顕微鏡・培養で確認 | 薬剤感受性の確認も可能 | 結果まで時間を要する |
保険診療で除菌治療を受けるには、まず胃カメラで慢性胃炎などを確認することが条件となります。そのため当院では、胃カメラとあわせた迅速ウレアーゼ試験や組織診での検査をおすすめしています。
胃カメラの流れが気になる方は、こちらのページもあわせてご覧ください。
▶ 胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査について
▶ 漫画で分かる胃カメラ検査
除菌治療の流れとスケジュール
ピロリ菌の除菌治療は、3種類の薬を1日2回・7日間連続で服用するシンプルな方法です。一次除菌で成功しなかった場合は、抗生剤を変更した二次除菌を行います。
| ステップ | 内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| ① | 胃カメラで慢性胃炎などを確認 | 当日〜1週間 |
| ② | ピロリ菌感染の有無を判定 | 1〜2週間 |
| ③ | 一次除菌(内服薬を7日間服用) | 7日間 |
| ④ | 服用終了後、8週間以上あけて判定検査 | 約2〜3ヶ月後 |
| ⑤ | 不成功の場合は二次除菌へ | 7日間+再判定 |
除菌成功率の目安
- 一次除菌の成功率:約80〜90%
- 二次除菌まで含めた最終成功率:約95〜98%
- 三次除菌(自費)まで含めると、ほとんどの方で除菌が可能
服薬期間中の注意点
- 服用は途中でやめない(耐性菌ができる原因になります)
- アルコールは控えめに(とくに二次除菌ではNG)
- 軟便・味覚の変化などの副作用は比較的一過性
除菌治療の費用と保険適用の条件
ピロリ菌除菌は、一定の条件を満たせば健康保険が適用されます。自費診療よりも大幅に負担が軽くなるため、まずは保険適用の可否を確認することが大切です。
保険適用の主な条件
- 胃カメラで慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などが確認されている
- ピロリ菌感染が検査で確認されている
- 早期胃がんに対する内視鏡治療後 など
費用の目安(3割負担の場合)
| 項目 | 費用の目安(3割負担) |
|---|---|
| 胃カメラ(組織検査を含む) | 約8,000〜12,000円 |
| ピロリ菌感染検査 | 約1,500〜3,000円 |
| 除菌薬(7日分) | 約2,000〜3,500円 |
| 除菌判定検査(尿素呼気試験など) | 約2,000〜3,000円 |
※検査内容・使用薬剤・再診の回数により金額は変動します。正確な費用は当院にてご案内いたします。
胃カメラ全般の費用については、当院コラムでもより詳しく解説しています。
除菌後も胃カメラが必要な理由
「除菌に成功したから、もう胃がんの心配はない」と思っていませんか。実は、除菌後も胃がんリスクがゼロになるわけではありません。特に、長年の感染によって萎縮性胃炎が進んでいた方は、除菌後も年単位でのフォローアップが推奨されます。
除菌後に胃カメラが推奨される理由
- 除菌前から進行していた粘膜変化が残っているため
- 除菌後の胃がんは「発見しにくい」形で進行する例がある
- 早期発見できれば、内視鏡治療のみで完治する可能性が高い
当院では、除菌後の方にも年1回程度の定期胃カメラをおすすめしています。
八千代市で受けるなら浜野胃腸科外科へ
浜野胃腸科外科は、千葉県八千代市・八千代緑が丘駅から徒歩1分の内視鏡専門クリニックです。消化器内視鏡学会専門医が在籍し、胃カメラ・ピロリ菌検査・除菌治療までを一貫してご提供しています。
当院の特徴
- 鎮静剤を用いた苦痛の少ない胃カメラ
- 当日のピロリ菌検査/組織検査に対応
- 除菌後のフォローアップも同院で完結
- 女性患者さんへの配慮・プライバシー保護
- 駅徒歩1分・駐車場完備でアクセス良好
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よくある質問(FAQ)
Q1. ピロリ菌は自覚症状がありますか?
A. 多くの場合、無症状です。胃もたれや慢性的な胃の不快感が唯一のサインになることもあるため、気になる症状があれば検査をおすすめします。
Q2. 家族にピロリ菌陽性の人がいれば、自分も検査したほうがよいですか?
A. 親子間・家族内での感染が多いとされています。ご家族に陽性者がいる場合は、一度検査を受けることをおすすめします。
Q3. 除菌に失敗したらどうなりますか?
A. 抗生剤の組み合わせを変えた二次除菌を保険診療で行えます。最終的な成功率は95%以上です。
Q4. 何歳から検査したほうがよいですか?
A. 30代後半〜40代での初回検査を推奨しています。萎縮が進む前の除菌ほど、胃がんリスク低減の効果が高いためです。
著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)
現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています


