Diabetes 糖尿病専門外来
このような方はお早めに受診して下さい
- 健康診断で糖尿病の項目(血糖値、HbA1c、尿糖)で要精査
- ひどく喉が乾く
- 尿の回数が多くなった
- 視力が落ちてきた
- 手足が痺れる
- ダイエットをしていないのに痩せる
- 怪我の痛みを感じない
- 風呂の熱さを感じない
- 最近太ってきた
- もっと前向きに治療に取り組みたい
上記のような症状に該当する方は、糖尿病の可能性があります。糖尿病は、初期には自覚症状が現れにくいため、気づかないうちに病状が進行していることが多いです。そのため、早期の診断と適切な治療が非常に重要です。
当院では、糖尿病専門医の資格を持つ医師による糖尿病専門外来を実施しております。糖尿病かどうかのご相談はもちろん、現在治療中の方も、お薬の見直しや治療方法について不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
健康管理や生活習慣の改善についてもサポートさせていただきますので、何か気になる点があれば、お気軽にご来院ください
糖尿病とは
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが不十分になることで、血液中のブドウ糖が過剰に増えてしまう病気です。初期段階ではほとんど自覚症状がないため、採血検査をしなければ発見が難しいことが多いですが、血糖値の高い状態が続くと全身の血管や組織に悪影響を及ぼします。
特に、動脈硬化が進行すると、慢性腎臓病、心筋梗塞、脳卒中などの合併症を引き起こしやすくなります。これらの合併症は健康寿命を縮める要因となるため、早めの治療と適切な管理が大切です。
糖尿病のタイプ
糖尿病は大きく4種類に分けられます。
11型糖尿病
1型糖尿病は、膵臓のインスリンを作る細胞が自己免疫の影響で破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなる病気です。そのため、血糖値をコントロールするために毎日のインスリン注射が必要になります。主に子どもや若い世代に発症しやすいですが、どの年齢でも起こる可能性があります。原因は完全には解明されていませんが、自己免疫や遺伝、環境要因が関与していると考えられています。
22型糖尿病
2型糖尿病は、糖尿病の中で最も多いタイプです。インスリンの働きが弱くなったり、分泌量が不足したりすることで血糖値が高くなる病気です。主に生活習慣(食事・運動不足)や遺伝的要因が関係しており、中高年に多く見られますが、最近では若年層にも増えています。初期症状がほとんどないため、気づかないうちに進行しやすく、放置すると動脈硬化や腎臓病などの合併症を引き起こすことがあります。食事・運動療法と必要に応じた薬物療法で血糖値を管理することが大切です。
3妊娠糖尿病
妊娠糖尿病は、妊娠中に血糖値が高くなる状態を指し、妊娠前には糖尿病と診断されていなかった方に発症します。ホルモンの影響や体質により、インスリンの働きが低下することが原因とされています。多くの場合、出産後に血糖値は正常に戻りますが、将来的に2型糖尿病を発症するリスクが高まるため注意が必要です。赤ちゃんへの影響を防ぐためにも、食事・運動管理や必要に応じた治療で血糖値を適切にコントロールすることが大切です。
4その他の糖尿病
遺伝子異常や特定の病気(膵臓、肝臓、内分泌疾患)、薬などにより生じる糖尿病です。
糖尿病の合併症について
糖尿病の合併症は、主に 「細小血管症」 と 「大血管症」 の2つに分けられます。高血糖が長く続くことで、血管が傷つき、さまざまな病気を引き起こします。
細小血管症(細い血管の障害)
糖尿病によって、特に細い血管(毛細血管)が傷つくことで起こる合併症です。
以下のいずれかに当てはまる方は、ご相談ください。
- 糖尿病網膜症 (目の病気)
→ 眼の網膜にある血管が損傷し、視力低下や失明のリスクが高まります。 - 糖尿病腎症 (腎臓の病気)
→ 腎臓の働きが低下し、最悪の場合、人工透析が必要になることもあります。 - 糖尿病神経障害 (神経の障害)
→ 手足のしびれや痛み、感覚が鈍くなり、傷ややけどに気づきにくくなることがあります。
大血管症(太い血管の障害)
太い血管(動脈)が動脈硬化を起こし、心臓や脳に重大な影響を及ぼします。
- 脳梗塞・脳卒中 (脳の病気)
→ 脳の血管が詰まり、半身麻痺や言語障害などが起こる可能性があります。 - 心筋梗塞・狭心症 (心臓の病気)
→ 心臓の血管が詰まり、突然の胸の痛みや心不全を引き起こすことがあります。 - 閉塞性動脈硬化症(ASO) (足の血管の病気)
→ 足の血流が悪くなり、歩くと痛みが出ることや、最悪の場合足の切断が必要になることもあります。
糖尿病の合併症を防ぐためには?
合併症は早期発見と血糖管理で予防できます。
- 定期的な検査を受ける(眼底検査・腎機能検査・神経チェック)
- 血糖値・血圧・コレステロールの管理
- バランスの取れた食事と運動を心がける
日々の生活習慣を見直し、合併症を防ぎましょう。
糖尿病の治療について
糖尿病の治療は、食事療法・運動療法・薬物療法の3つが基本となります。血糖値を適切に管理し、合併症を防ぐために、それぞれの治療をバランスよく取り入れることが大切です。
慣や他の病気が原因となるものです。高脂肪・高糖質の食事、運動不足、肥満、喫煙・飲酒などが影響し、糖尿病や甲状腺疾患、腎疾患などの病気によっても引き起こされることがあります。
①食事療法
糖尿病の管理には、適切な食事のバランスが欠かせません。
- 炭水化物・脂質・タンパク質の適量摂取
- 食物繊維を多く含む食品(野菜・海藻・豆類)を取り入れる
- 規則正しい食事時間と適切なカロリー管理
② 運動療法
糖尿病の管理には、適切な食事のバランスが欠かせません。
- ウォーキングや軽い筋トレを習慣にする
- 無理のない範囲で継続することが大切
- 医師の指導のもと、自分に合った運動を選ぶ
③ 薬物療法
食事や運動だけでは血糖コントロールが難しい場合、飲み薬やインスリン注射などの薬物療法を行います。
- 2型糖尿病では経口薬や注射薬(GLP-1受容体作動薬、インスリン療法)
- 1型糖尿病ではインスリン療法が必須
- 医師の指示に従い、適切に使用することが重要
また当院には管理栄養士が複数名在籍しており、外来での栄養指導が可能です。医師と一緒に、皆様のライフスタイルに合わせた食事や運動のアドバイスをさせていただきますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。