内視鏡検査
腹痛なし・下痢が続く原因と内視鏡検査|千葉県八千代市の消化器専門クリニック

「特にお腹が痛いわけではないのに、下痢が何週間も続いている」――そんな状況に戸惑いを感じていませんか。腹痛がないからといって「たいしたことはない」と放置するのは、じつは危険なサインを見逃すことにつながる場合があります。
腹痛を伴わない下痢が2〜4週間以上続く場合、腸の粘膜や消化器の機能に何らかの問題が起きている可能性があります。原因は過敏性腸症候群(IBS)や感染性腸炎など比較的軽いものから、炎症性腸疾患・大腸がんといった専門的な治療が必要な疾患まで幅広く、自己判断だけでは区別できません。内視鏡検査(大腸カメラ)は腸の粘膜を直接観察できる唯一の方法であり、症状の原因を正確に把握するうえで大きな役割を果たします。
- ✅ 腹痛なしで下痢が続く主な原因と、放置してはいけないケース
- ✅ 内視鏡検査(大腸カメラ)で何がわかるのか・いつ受けるべきか
- ✅ 検査前の不安・苦痛をやわらげるためにできること
- ◦ 目次
- ▸ 腹痛なしで下痢が続くのはなぜ?よくある原因
- ◦ 「痛くないから大丈夫」は誤解かもしれません
- ◦ 腹痛なし・下痢が続く主な原因
- ▸ 腸で何が起きている?症状の仕組みを理解しよう
- ◦ 下痢が起きるメカニズム
- ◦ 腹痛を感じにくい理由
- ▸ こんな症状は要注意!受診のタイミングと目安
- ◦ すぐに消化器内科を受診すべきサイン
- ◦ 受診前に確認しておくと便利なこと
- ▸ 内視鏡検査(大腸カメラ)でわかること・検査の流れ
- ◦ なぜ大腸カメラが有効なのか
- ◦ 大腸カメラ検査の一般的な流れ
- ◦ 大腸カメラ検査の料金の目安(保険診療・3割負担)
- ▸ 浜野胃腸科外科医院の内視鏡検査へのこだわり
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ 📝 この記事のまとめ
- ◦ 下痢が続いている方は、まずご相談ください
目次
腹痛なしで下痢が続くのはなぜ?よくある原因
「痛くないから大丈夫」は誤解かもしれません
下痢というと、強い腹痛とセットになっているイメージを持つ方が多いかと思います。しかし実際には、腹痛をほとんど感じないままやわらかい便や水様便が続くという症状を訴えて来院される方も少なくありません。痛みがないぶん自己判断で「疲れや食べすぎのせいだろう」と放置しがちですが、症状が2週間以上続いている場合は消化器内科での受診を検討することが大切です。
腹痛なし・下痢が続く主な原因
腹痛を伴わない慢性的な下痢の原因は多岐にわたります。代表的なものを以下に挙げます。
- 過敏性腸症候群(IBS):腸の運動や知覚が過敏になることで、下痢・軟便・排便習慣の変化が繰り返される機能性の疾患です。腸自体には目に見える炎症や損傷がないため、腹痛が軽微または目立たないケースがあります。
- 感染性腸炎(回復期・慢性化):食中毒や細菌・ウイルス感染による腸炎は、急性期の強い腹痛が落ち着いた後も下痢だけが長引くことがあります。
- 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎):慢性的な腸の炎症を引き起こす疾患です。初期は腹痛が目立たず、下痢や血便、体重減少などから気づくことがあります。
- 薬剤性の下痢:抗生物質・降圧薬・利尿剤などを服用中の方は、薬の影響で腸内環境が変化し、下痢が続くことがあります。
- 大腸がん・大腸ポリープ:大腸の内側に腫瘍ができることで腸の働きが変化し、下痢や便通の乱れが生じることがあります。腹痛がなくても血便・便潜血陽性が見られる場合は特に注意が必要です。
- 消化吸収障害(吸収不良症候群・乳糖不耐症など):特定の食品や栄養素をうまく吸収できないことで、慢性的な下痢が起こります。

市販の下痢止め薬は症状を一時的に和らげることはできますが、原因を取り除くものではありません。感染性腸炎や炎症性腸疾患が原因の場合、下痢止めの使用が状態を悪化させる可能性もあるため、慢性的な下痢には医師への相談が勧められます。
腸で何が起きている?症状の仕組みを理解しよう
下痢が起きるメカニズム
私たちの腸は、食べ物から水分と栄養素を吸収しながら便を形成する役割を担っています。この吸収と輸送のバランスが崩れると、便が十分に固まらないまま排出される「下痢」が起こります。仕組みはおもに3つのパターンに分けられます。
腸の収縮運動(蠕動運動)が過度に活発になると、内容物が腸内を通過する時間が短くなり、水分の吸収が追いつかなくなります。過敏性腸症候群(IBS)のほか、ストレスや自律神経の乱れが引き金になることも知られています。腹痛を強く感じない方でも、腸の動きが乱れていることが多く、内視鏡検査では粘膜の状態を直接確認することが診断の助けになります。
腸の粘膜が炎症や感染によってダメージを受けると、粘液や血液が便に混じりやすくなります。潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患、または大腸がんでは、粘膜の変化が先行し、腹痛よりも便の性状の変化が目立つことがあります。この場合、大腸カメラによる粘膜の直接観察が特に重要になります。
乳糖不耐症や消化酵素の不足などにより、消化されなかった食品成分が腸内に残ると、浸透圧の関係で腸内に水分が引き込まれ、水様便になります。特定の食事の後に症状が強まる傾向があり、食事日記をつけることが診断の参考になる場合があります。
腹痛を感じにくい理由
痛みの感じ方には個人差があります。腸の炎症や運動異常が起きていても、腸の知覚神経の感度や自律神経の状態によって、腹痛として認識されにくいことがあります。また、加齢とともに痛みの感受性が変化する場合もあります。「痛くないから問題ない」ではなく、「症状がある期間と頻度」で受診を判断することが重要です。
こんな症状は要注意!受診のタイミングと目安
すぐに消化器内科を受診すべきサイン
下痢が続いていても、「そのうち治るかな」と様子を見てしまう方は多くいらっしゃいます。しかし以下のような症状が重なっている場合は、早めに消化器内科を受診することが勧められます。
- 🔴 2〜4週間以上、下痢・軟便が続いている 急性の腸炎であれば通常1〜2週間以内に改善します。それ以上続く場合は慢性の原因が疑われます。
- 🔴 便に血が混じっている、または便潜血検査が陽性だった 大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患などのサインである可能性があります。
- 🔴 意図しない体重減少が続いている 食事量が変わっていないにもかかわらず体重が落ちてきた場合は、消化吸収の異常や全身性の疾患が潜んでいる可能性があります。
- 🔴 夜中に下痢で目が覚める(夜間下痢) 睡眠中は副交感神経が優位でストレスの影響が少ないため、それでも下痢が起きる場合は機能的な問題だけでなく器質的な病変(粘膜の病変)が疑われます。
- 🔴 40歳以上で初めて下痢が長引いている 年齢が上がるほど大腸がん・ポリープのリスクが高まります。症状がある場合の大腸カメラ検査は特に重要です。
受診前に確認しておくと便利なこと
医師が診断をスムーズに進めるうえで、以下の情報を事前に整理しておくと役立ちます(個人差がありますが、目安として参考にしてください)。
- 症状が始まった時期と持続期間
- 1日の排便回数・便の硬さの変化
- 血便・粘液便の有無
- 現在服用中の薬・サプリメント
- 最近の食事の変化や海外渡航歴
- 体重の変化・発熱の有無
- 家族の大腸がん・炎症性腸疾患の既往歴
内視鏡検査(大腸カメラ)でわかること・検査の流れ
なぜ大腸カメラが有効なのか
慢性的な下痢の原因を特定するために、血液検査・便検査・腹部エコーなど複数の検査が行われますが、腸の粘膜を直接観察できるのは内視鏡検査だけです。粘膜の色調変化・炎症・潰瘍・ポリープ・腫瘍の有無を医師が目で確認し、必要に応じてその場で組織を採取(生検)することができます。特に大腸がんや炎症性腸疾患の早期発見において、大腸カメラは非常に重要な役割を担っています。
大腸カメラ検査の一般的な流れ
📋 検査前日〜当日の流れ
- 前日:消化に良い食事・下剤の服用開始
- 当日朝:腸管洗浄液(下剤)を服用し腸内をきれいにする
- 来院・問診・更衣
- 鎮静剤投与(希望者)→半うとうとした状態で検査
- 内視鏡挿入・観察(所要時間は個人差あり・目安15〜30分)
- 必要に応じて生検・ポリープ切除を同日実施
- リカバリーで休憩後、医師から結果説明
⚠ 検査を受ける前に知っておきたいこと
- 腸管洗浄液(下剤)の量・種類は医師と相談して選べる場合があります
- 鎮静剤を使用した場合、当日の車・バイクの運転はできません
- ポリープ切除後は数日間、食事・運動・入浴に制限がある場合があります
- 抗血栓薬を服用中の方は事前に医師への申告が必要です
- 検査内容・状態によって費用は異なります(詳細は次の料金表をご確認ください)
大腸カメラ検査の料金の目安(保険診療・3割負担)
| 検査内容 | 目安費用(3割負担) |
|---|---|
| 大腸カメラ(観察のみ) | 約7,500円 |
| 大腸カメラ(鎮静剤あり) | 約8,000円 |
| 大腸カメラ(生検あり) | 約10,000円 |
| 大腸カメラ(ポリープ切除1カ所) | 約20,000円 |
| 自費・大腸カメラ(観察のみ) | 約15,000〜30,000円 |
| 自費・胃カメラ+大腸カメラセット | 約45,000円前後 |
※保険診療3割負担の目安。診察料・採血・薬剤費等が別途2,000〜3,000円程度かかる場合があります。実際の費用は症状や検査内容により異なります。
浜野胃腸科外科医院の内視鏡検査へのこだわり
千葉県八千代市にある浜野胃腸科外科医院は、1983年の開院以来、消化器疾患の専門医として地域のかかりつけ医の役割を担い続けてきました。「胃がん・大腸がんで亡くなる人をゼロにする」というミッションのもと、やさしい内視鏡検査を通じて患者さんの不安と苦痛を最小化し、早期発見・早期治療を実現することを理念としています。
- ① 鎮静剤を使った「うとうと内視鏡」対応 半眠状態で検査を受けられるため、過去に内視鏡検査で苦しい思いをされた方にも安心して受けていただけます(個人差があります)。
- ② カスタマイズ腸内洗浄で前処置の負担を軽減 下剤の種類・服用場所・飲み方をご要望に合わせてカスタマイズできます。院内での服用も選択可能で、初めての方も安心です。
- ③ 胃カメラ・大腸カメラ同日検査・日帰りポリープ切除に対応 1日で検査を完結できるため、忙しい方や遠方から来院される方の負担軽減につながります。
- ④ 女性医師在籍・複数の消化器専門医体制 女性の方で同性の医師に診てもらいたいというご希望にも対応しています。
- ⑤ 2024年年間内視鏡検査総数4,497件・食道・胃癌23名・大腸癌54名の早期発見実績 豊富な経験と技術力で、症状のある方から健診の方まで幅広く対応しています。

よくある質問(FAQ)
📝 この記事のまとめ
- ✅ 腹痛がなくても、下痢が2〜4週間以上続く場合は消化器内科への受診が勧められます
- ✅ 原因は過敏性腸症候群から炎症性腸疾患・大腸がんまで幅広く、自己判断での放置はリスクがあります
- ✅ 血便・便潜血陽性・夜間下痢・体重減少がある場合は特に早めの受診を検討してください
- ✅ 大腸カメラは腸の粘膜を直接観察できる唯一の方法で、早期発見に大きく貢献します
- ✅ 鎮静剤の使用・下剤のカスタマイズなど、検査前の不安を軽減する選択肢があります
下痢が続いている方は、まずご相談ください
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、鎮静剤を使用したやさしい内視鏡検査・同日検査・カスタマイズ腸内洗浄で、患者さんの不安と負担をできるだけ軽くする体制を整えています。八千代緑が丘駅徒歩1分・予約診療制で待ち時間ほぼゼロ・24時間WEB予約対応。お気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な医学情報の提供を目的としたものであり、特定の疾患の診断・治療を目的としたものではありません。症状や治療については個人差があります。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)

現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています



👨⚕️ 副院長:浜野 徹也(はまの てつや)からのコメント
「腹痛がないから大丈夫」と自己判断で様子を見てしまう方が多くいらっしゃいますが、慢性的な下痢の背景には、早期の段階で対処することが重要な疾患が隠れていることがあります。当院では消化器内科・内視鏡専門医による診療体制のもと、患者さん一人ひとりの状態に合わせた内視鏡検査を行っています。「検査が怖い」「以前つらかった」というお声もよくお聞きしますが、鎮静剤を使用することでできるだけ負担を少なくした検査をご提供できるよう努めています。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。」