右下腹部がズキズキ痛む、下痢が何日も続く――そんな症状が重なって「これは一体何の病気なんだろう?」と不安を感じている方は少なくありません。
結論からお伝えすると、右下腹部痛と下痢が同時に現れる場合、原因は過敏性腸症候群・感染性腸炎・虫垂炎・クローン病・大腸がんなど多岐にわたります。症状の組み合わせだけでは判断が難しく、大腸カメラ(内視鏡検査)で腸の内側を直接確認することが、正確な診断への近道となります。
特に「数週間以上続く腹痛と下痢」「血便を伴う」「体重が急に落ちた」という場合は、早めに消化器内科を受診することが大切です。この記事では、症状の原因から内視鏡検査で何がわかるか、受診の目安まで具体的にお伝えします。
- ✅ 右下腹部痛と下痢が重なるときに考えられる主な原因疾患
- ✅ 内視鏡検査(大腸カメラ)で何がわかるのか・いつ受けるべきか
- ✅ 緊急受診が必要なサインと、クリニックで受けられる検査・治療の流れ
- ▸ 右下腹部痛と下痢――よくある悩みと見逃しやすいサイン
- ◦ 「右だけ痛い」「下痢が止まらない」その組み合わせが気になる理由
- ◦ こんな症状が加わったら要注意
- ▸ 右下腹部痛と下痢の主な原因疾患を知ろう
- ◦ 機能的な問題と器質的な問題の違い
- ◦ よくある誤解:「下痢が続いても大腸がんとは限らない」は本当?
- ▸ 内視鏡検査(大腸カメラ)で右下腹部痛の原因を調べる
- ◦ 大腸カメラでわかること・できること
- ◦ 大腸カメラと胃カメラ、どちらを受けるべき?
- ◦ 内視鏡検査の費用の目安(3割負担)
- ▸ 受診から内視鏡検査まで――流れと準備のポイント
- ◦ Step 1:まず外来診察で症状を整理する
- ◦ Step 2:大腸カメラ前の下剤(腸内洗浄)について
- ◦ Step 3:検査中の苦痛を減らす鎮静剤の活用
- ◦ ポリープが見つかったら:日帰り切除について
- ▸ 浜野胃腸科外科医院が右下腹部痛・下痢の診療で大切にしていること
- ▸ よくあるご質問(右下腹部痛・下痢・内視鏡検査)
- ◦ 📋 この記事のまとめ
- ◦ 右下腹部痛・下痢でお悩みなら、まずはご相談ください
- ◦ 目次
右下腹部痛と下痢――よくある悩みと見逃しやすいサイン
「右だけ痛い」「下痢が止まらない」その組み合わせが気になる理由
腹痛はどの部位で起きるかによって、疑われる臓器が変わります。右下腹部には小腸の末端(回盲部)・虫垂・右の卵巣(女性)・右の尿管などが位置しており、ここに痛みが出る場合は消化器系の問題である可能性が高いとされています。
特に「右下腹部の鈍い痛みが続く」「便が軟らかくなったり下痢を繰り返す」という症状が同時に起きているとき、多くの方は「お腹の調子が悪いだけ」と自己判断して様子を見がちです。しかし、こうした症状の組み合わせは、放置すると進行する疾患のサインである場合もあります。
こんな症状が加わったら要注意
以下のような症状が右下腹部痛・下痢に加わっている場合、消化器内科への受診をご検討ください。
- 血便や粘液便が混じっている
- 体重が1〜2か月で急に2〜3kg以上落ちた
- 発熱(37.5℃以上)が続いている
- 夜中に腹痛で目が覚める
- 健診の便潜血検査で「陽性」と言われた
- 症状が2週間以上続いている
これらのサインは、過敏性腸症候群のような機能的な問題にとどまらず、炎症性疾患や腫瘍性疾患の可能性を示していることがあります。特に便潜血陽性の結果が出ている場合は、大腸カメラによる精密検査を検討することが重要です。
⚠ こんな症状は早めに受診を
右下腹部の激しい痛みが突然起きて、嘔吐・発熱を伴う場合は虫垂炎(盲腸炎)の疑いがあります。この場合は内科・外科を問わず速やかに医療機関を受診してください。浜野胃腸科外科医院は外科も標榜しており、腹部症状全般にご対応しています。
右下腹部痛と下痢の主な原因疾患を知ろう
機能的な問題と器質的な問題の違い
腸の症状は大きく「機能的疾患」と「器質的疾患」に分けられます。機能的疾患とは腸の動きや感覚の異常によるもので、内視鏡で見ても腸粘膜に明らかな異常が見つからないものです。一方、器質的疾患とは粘膜の炎症・潰瘍・ポリープ・腫瘍など、実際に腸に変化が生じているものです。
右下腹部痛と下痢の組み合わせは、機能的疾患と器質的疾患の両方で起こりうるため、症状だけで判別することは難しく、内視鏡検査による確認が診断の根拠となります。
腸に明確な炎症や腫瘍がないにもかかわらず、腹痛・腹部不快感・下痢・便秘などが慢性的に繰り返されます。ストレスや食事内容が引き金になりやすく、若い世代にも多く見られます。右下腹部に痛みを感じるケースも多く、排便後に症状が和らぐことが特徴の一つです。大腸カメラで粘膜の異常を除外することで診断の補助となります(個人差があります)。
クローン病は主に小腸末端〜大腸にかけて炎症が起きる疾患で、右下腹部痛と下痢・血便・体重減少が特徴的な症状として現れることがあります。10〜20代の若年者に多い傾向があります。感染性腸炎は細菌・ウイルスが原因で起きる腸の炎症で、急性の下痢と腹痛を伴います。虫垂炎は炎症が進行すると激しい右下腹部痛を生じ、外科的処置が必要になる場合があります。
大腸がんは日本人のがん死亡原因の上位に挙がる疾患です。右側の大腸(上行結腸・盲腸付近)にできたがんは、初期には自覚症状が乏しいことが多く、進行すると貧血・腹部違和感・排便習慣の変化(下痢と便秘の繰り返し)として現れる場合があります。血便が出ない右側大腸がんは特に発見が遅れやすいため、腹部症状が続く場合は大腸カメラによる確認が重要とされています。大腸ポリープ(腺腫)は大腸がんの前段階となりうるため、早期に発見・切除することが予防につながります(個人差があります)。
よくある誤解:「下痢が続いても大腸がんとは限らない」は本当?
「下痢は大腸がんとは関係ない」と思っている方もいますが、これは誤解を含んでいます。大腸がんでは腸の内腔が狭くなることで便が通過しにくくなり、下痢・軟便・排便後の残便感として現れることがあります。特に右側大腸のがんは血便が出にくく、「お腹の調子が悪いだけ」と思ったまま受診が遅れるケースも報告されています。
「下痢が続いているが血便はない」という状況でも大腸カメラの適応になりえるという点を、ぜひ覚えておいてください。
内視鏡検査(大腸カメラ)で右下腹部痛の原因を調べる
大腸カメラでわかること・できること
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は、肛門から細いカメラを挿入し、大腸全体(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸)の粘膜を直接観察する検査です。右下腹部に対応する回盲部(盲腸・上行結腸のはじまり)までしっかり確認できるため、右下腹部痛の原因検索に有効です。
- 大腸粘膜の炎症・潰瘍・びらんの確認(クローン病・感染性腸炎など)
- ポリープ・腫瘍の発見(大腸がん・大腸腺腫など)
- 生検(組織の採取)による病理診断
- ポリープが見つかった場合の日帰り切除
- 過敏性腸症候群の除外診断(粘膜に異常がないことの確認)
一度の検査で「観察→疑わしい組織があれば採取→ポリープなら切除」まで対応できるのが大腸カメラの大きな利点です。
大腸カメラと胃カメラ、どちらを受けるべき?
右下腹部痛と下痢の原因によっては、胃・食道から小腸にかけての疾患が関係していることもあります。また、胃潰瘍やピロリ菌感染が消化全体に影響を与えているケースもあります。そのため、腹部症状が複数ある場合は胃カメラ(上部消化管内視鏡)と大腸カメラの同日検査が効率的な選択肢になることがあります。
同日に両方受けることで、1回の前処置・1日の通院で上部・下部消化管の状態を同時に把握することができます(個人差・症状の状態によって異なります。担当医にご相談ください)。
内視鏡検査の費用の目安(3割負担)
内視鏡検査は保険適用で受けられる場合がほとんどです。浜野胃腸科外科医院での費用目安は以下のとおりです(診察料・採血・薬剤費等が別途2,000〜3,000円程度加算される場合があります)。
| 検査内容 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|
| 大腸カメラ(観察のみ) | 約7,500円 |
| 大腸カメラ(鎮静剤あり) | 約8,000円 |
| 大腸カメラ(生検あり) | 約10,000円 |
| 大腸カメラ(ポリープ切除1カ所) | 約20,000円 |
| 胃カメラ(観察のみ) | 約6,000円 |
| 胃カメラ(鎮静剤あり) | 約6,500円 |
受診から内視鏡検査まで――流れと準備のポイント
Step 1:まず外来診察で症状を整理する
初回は外来診察を受け、症状の詳細(いつから・どんな痛みか・便の状態・血便の有無など)を医師に伝えます。必要に応じて腹部の触診・血液検査・便検査などが行われ、内視鏡検査の必要性・緊急性が判断されます。
「右下腹部が痛い」「下痢が続いている」というシンプルな情報でも、消化器の専門医であれば症状の組み合わせから適切な検査方針を立てることができます。症状を「たいしたことない」と思って遠慮せずに、気になることは何でも伝えることが大切です。
Step 2:大腸カメラ前の下剤(腸内洗浄)について
大腸カメラを受けるには、事前に腸の中をきれいにするための下剤を服用する必要があります。この「前処置」に不安や抵抗を感じる方は多く、「下剤を大量に飲むのがつらい」「味が苦手」「自宅で飲み終えられるか不安」といった声がよく聞かれます。
下剤の種類・量・飲み方・服用する場所(自宅 or クリニック)については、患者さんのご希望や体質・生活状況に合わせて対応できる場合があります。詳しくは受診時に医師または看護師にご相談ください。
Step 3:検査中の苦痛を減らす鎮静剤の活用
「以前に内視鏡検査を受けてつらかった」「痛みや緊張が怖くて受けられない」という方には、鎮静剤(いわゆる眠れる注射)を使用した内視鏡検査という選択肢があります。鎮静剤を用いることで、検査中の不快感や緊張を和らげながら検査を受けていただけます(個人差があります。使用できない場合もあります。事前に医師にご相談ください)。
検査後は覚醒するまでリカバリールームで休んでいただくことになります。鎮静剤を使用した当日は自動車・バイク・自転車の運転はできません。
⚠ 検査当日の注意事項
鎮静剤を使用した場合は検査後の車・バイク・自転車の運転はできません。また、検査前の食事制限・服薬の調整など、クリニックからの指示を必ずご確認ください。ご不明な点は事前にお気軽にお問い合わせください。
ポリープが見つかったら:日帰り切除について
大腸カメラ中にポリープが発見された場合、そのまま同日に切除できる場合があります(ポリープの大きさ・数・状態によって判断が異なります)。日帰り切除が可能であれば、入院の手間や費用を抑えることができ、再度の検査を受ける身体的・時間的な負担を軽減することが期待できます。
浜野胃腸科外科医院が右下腹部痛・下痢の診療で大切にしていること
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院は、1983年の開院以来40年以上にわたり、消化器疾患の専門クリニックとして地域のかかりつけ医の役割を担い続けています。「胃がん・大腸がんで亡くなる人をゼロにする」という理念のもと、やさしい内視鏡検査の提供を通じて早期発見・早期治療を目指しています。
- ✅ 2024年の内視鏡検査総数4,497件:食道・胃がん23名、大腸がん54名を発見。豊富な症例経験を積んだ医師が担当します
- ✅ カスタマイズ腸内洗浄:下剤の種類・服用場所・飲み方をご要望に合わせて調整し、前処置の負担軽減をサポートします
- ✅ 胃カメラ・大腸カメラの同日検査対応:1日で上部・下部消化管の状態を確認でき、通院回数を減らせます
- ✅ 女性医師在籍:女性の患者様が同性医師による検査を希望される場合にも対応できる体制を整えています
- ✅ 八千代緑が丘駅徒歩1分・24時間WEB予約・予約診療制:アクセス面・時間面での負担を最小限に抑えます
よくあるご質問(右下腹部痛・下痢・内視鏡検査)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 右下腹部痛と下痢の原因は過敏性腸症候群・炎症性疾患・大腸がんなど多岐にわたり、症状だけでの自己判断は難しい
- ✅ 血便・発熱・体重減少・便潜血陽性を伴う場合は早めに消化器内科を受診することが重要
- ✅ 大腸カメラ(内視鏡検査)は炎症・ポリープ・がんを直接観察でき、右下腹部痛の原因究明に有効
- ✅ 鎮静剤を使用することで検査中の苦痛を和らげることが期待でき、過去の検査がつらかった方にも選択肢がある
- ✅ 「血便がないから大丈夫」「下痢だけだからがんではない」は誤解。気になる症状は専門医への相談を
右下腹部痛・下痢でお悩みなら、まずはご相談ください
千葉県八千代市・八千代緑が丘駅徒歩1分。消化器専門医による丁寧な診察と、苦痛に配慮した内視鏡検査をご提供しています。24時間いつでもWEB予約が可能です。
24時間WEB予約はこちら
📞 お電話でのご相談:047-450-8822
【診療時間】午前9:00〜12:00 / 午後14:00〜18:00 休診日:水曜・日曜・祝日(土曜診療あり)
目次
- 右下腹部痛と下痢――よくある悩みと見逃しやすいサイン
- 右下腹部痛と下痢の主な原因疾患を知ろう
- 内視鏡検査(大腸カメラ)で右下腹部痛の原因を調べる
- 受診から内視鏡検査まで――流れと準備のポイント
- 浜野胃腸科外科医院が右下腹部痛・下痢の診療で大切にしていること
- よくあるご質問(右下腹部痛・下痢・内視鏡検査)
- この記事のまとめ




👨⚕️ 副院長コメント|浜野 徹也(はまの てつや)
「右下腹部が痛い、下痢が続くという症状は、日常的に起きやすいものだからこそ、なんとなく様子を見てしまう方がとても多いと感じています。しかし、こうした症状が2週間以上続く場合や、血便・体重減少を伴う場合は、大腸の状態を内視鏡でしっかり確認することをおすすめしています。当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査をご提供しており、以前の検査がつらかったという方にも安心してご相談いただけます。千葉県八千代市はもちろん、佐倉市・船橋市・市川市など県内各地からも多くの方にお越しいただいています。お腹のことで気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。」