内視鏡検査
内視鏡検査の費用はいくら?胃カメラ・大腸カメラの料金相場を徹底解説

内視鏡検査を受けたいけれど、費用がどのくらいかかるのか気になっている方は多いのではないでしょうか。
胃カメラや大腸カメラは、消化器疾患の早期発見に有効な検査です。しかし、費用面での不安から検査を躊躇してしまう方もいらっしゃいます。
この記事では、消化器内視鏡専門医として多くの内視鏡検査を行ってきた経験から、内視鏡検査の費用について詳しく解説します。保険適用の条件や自己負担額の目安、追加検査やポリープ切除の料金まで、わかりやすくお伝えしていきます。
費用を正しく理解することで、安心して検査を受けていただけると考えています。
内視鏡検査とは?保険適用の基本的な考え方
内視鏡検査は、食道・胃・十二指腸や大腸などの消化管を直接カメラで観察する検査です。
胃カメラや大腸カメラとも呼ばれ、消化器疾患の診断において重要な役割を果たしています。当院でも2024年には内視鏡検査総数4,497件を実施し、食道・胃癌23名、大腸癌54名を発見しました。
内視鏡検査の保険適用には、症状や検査目的によって異なる条件があります。
健康診断などの予防目的と、症状がある場合の診療目的では、適用される保険制度や自己負担額が変わってきます。基本的な考え方を理解していただくことが大切です。
保険診療と自費診療の違い
内視鏡検査を受ける際、保険診療と自費診療の2つの選択肢があります。
保険診療とは、健康保険が適用される診療のことです。何らかの症状があり、医師が必要と判断した場合に適用されます。一方、自費診療は健康保険が適用されず、検査費用の全額を自己負担する診療形態です。
症状がなく単に健康確認のために受ける人間ドックや健康診断の一環としての内視鏡検査は、原則として保険適用外となります。
ただし、自治体や企業が提供するがん検診では費用補助があります。どちらを選ぶべきかは、ご自身の健康状態や目的によって異なります。症状がある場合は、まずは保険診療での受診をお勧めします。
内視鏡検査が保険適用される条件
保険適用の大前提として「医学的必要性」があることが重要です。
症状がある場合
腹痛、胸やけ、嘔吐、下血、便通異常など消化器系の症状がある場合は、医師の判断により内視鏡検査が保険適用となります。
当院でも、こうした症状を訴える患者さんには積極的に内視鏡検査をお勧めしています。症状が軽いからと我慢される方もいますが、早期発見・早期治療のためにも、気になる症状があればためらわずに受診されることをお勧めします。
検査結果で異常が見つかった場合
健康診断や他の検査で異常が見つかり、精密検査として内視鏡検査が必要と判断された場合も保険適用となります。
例えば、胃部X線検査(バリウム検査)で異常陰影が見つかった場合や、便潜血検査で陽性となった場合などが該当します。健康診断の結果をお持ちの方は、受診時に必ずご提示ください。
経過観察が必要な場合
過去に消化器疾患の治療歴がある方や、ポリープなどを指摘されている方の経過観察目的の内視鏡検査も、医師が必要と判断すれば保険適用となります。
当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた適切な検査間隔をご提案しています。定期的な経過観察は、病変の早期発見につながります。
年齢による条件
各自治体のがん検診では、胃内視鏡検査は主に50歳以上を対象としています。
検診は2年に1回の頻度で受けることができます。自治体によって対象年齢や条件が異なりますので、お住まいの地域の最新情報をご確認ください。
胃カメラ検査の費用相場
胃カメラ検査の費用は、保険適用か自費診療か、また検査内容によって異なります。
保険診療の場合の自己負担額
保険診療の場合、自己負担割合は年齢や所得によって1割から3割と異なります。
一般的な3割負担の方の場合、胃カメラ検査(観察のみ)は約6,000円程度です。鎮静剤を使用する場合は約6,500円となります。観察に加えて生検(組織を採取して顕微鏡で調べる検査)を行う場合は約9,000円、ポリープ切除を1カ所行う場合は約18,000円となります。
1割負担の方の場合、観察のみで約2,000円、鎮静剤ありで約2,500円、生検を含む場合は約3,000円、ポリープ切除1カ所で約6,000円です。
これらの費用には、診察料や検査前の採血、前処置・麻酔薬剤費などが別途2,000円~3,000円程度必要となります。
出典オリンパス おなかの健康ドットコム「内視鏡検査にかかる費用と保険適用」より作成
自費診療の場合の費用
自費診療の場合、医療機関ごとに価格を設定できるため、施設によって金額は異なります。
一般的には15,000円~30,000円程度が相場となっています。自費診療では、より詳細な検査や最新の機器を使用できる場合もあります。
追加検査の費用
ピロリ菌検査を追加する場合は、3割負担で約8,000円の追加費用がかかります。
ピロリ菌は胃がんのリスク因子として知られており、検査で陽性となった場合は除菌治療を行うことで胃がんのリスクを下げることができます。
大腸カメラ検査の費用相場
大腸カメラ検査も胃カメラと同様に、保険適用の有無や検査内容によって費用が変動します。
保険診療の場合の自己負担額
3割負担の方の場合、大腸カメラ検査(観察のみ)は約7,500円程度です。
鎮静剤を使用する場合は約8,000円となります。観察に加えて生検を行う場合は約10,000円、ポリープ切除を1カ所行う場合は約20,000円となります。ポリープの数や大きさによっては、さらに費用が加算される場合があります。
1割負担の方の場合、観察のみで約2,500円、鎮静剤ありで約3,000円、生検を含む場合は約3,500円、ポリープ切除1カ所で約7,000円です。
これらの費用には、診察料や検査前の採血、前処置・麻酔薬剤費などが別途2,500円~4,000円程度必要となります。大腸検査では腸をきれいにするための下剤の費用も含まれます。
出典オリンパス おなかの健康ドットコム「内視鏡検査にかかる費用と保険適用」より作成
下剤の種類と費用
大腸検査では、腸をきれいにするための下剤が必要です。
当院では複数の種類の下剤をご用意しており、患者さんのご要望に合わせてカスタマイズできます。下剤の種類によって費用は異なり、モビプレップは1,958円、ニフレックは920円、マグコロールPは770円、ビジクリアは2,720円、ピコプレップは2,020円となっています。
下剤の服用場所や飲み方についても、ご希望に合わせて調整可能です。院内で下剤を服用することもできますので、遠方からお越しの方でも安心して検査を受けていただけます。
出典東京千住・胃と大腸の消化器内視鏡クリニック「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の費用はいくらかかるの?」より作成
ポリープ切除の費用
大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除することができます。
ポリープの数や大きさによって費用は変動しますが、長径2cm未満のポリープ1個切除の場合、3割負担で約21,000円~48,000円となります。当院では日帰りでの大腸ポリープ切除術を行っており、2024年には983件の切除術を実施しました。
内視鏡検査の費用を抑える方法
内視鏡検査の費用負担を少しでも軽減したいとお考えの方に、いくつかの方法をご紹介します。
自治体のがん検診を活用する
多くの自治体では、一定の年齢以上の住民を対象に、がん検診の費用補助を行っています。
胃内視鏡検査は主に50歳以上を対象としており、2年に1回の頻度で受けることができます。自治体によって補助内容は異なりますが、無料または低額で検査を受けられる場合があります。お住まいの市区町村の保健センターや役所にお問い合わせください。
生命保険・医療保険の活用
生命保険や医療保険に加入している場合、内視鏡検査にかかった費用は保険請求できる可能性があります。
内視鏡を使った胃や大腸のポリープ切除は、「手術給付金」として保険金の支払い対象となる可能性があります。ただし、観察のみや生検は、検査目的なので手術給付金の対象にならないケースが多いようです。保険会社ごとの規約や契約内容によって異なりますので、保険会社の相談窓口などでご確認ください。
症状がある場合は早めに受診する
症状がある場合は保険診療として検査を受けられるため、自費診療よりも費用を抑えられます。
気になる症状を我慢せず、早めに受診することが大切です。早期発見・早期治療は、費用面でも健康面でも有利です。当院では予約診療制を採用しており、待ち時間の解消や院内の密状態回避・感染リスク軽減に努めています。
当院での内視鏡検査の特徴
当院では、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、工夫を行っています。
豊富な経験と実績
当院では年々内視鏡検査数が増加しており、2024年には内視鏡検査総数4,497件を実施しました。
胃内視鏡検査2,613件、大腸内視鏡検査1,884件、大腸ポリープ切除術983件という実績があります。2018年の内視鏡検査総数1,237件から大幅に増加しており、多くの患者さんに信頼していただいています。
苦痛の少ない検査環境
当院では、眠ってできる内視鏡検査を提供しています。
鎮静剤を使用することで、検査中の不快感や苦痛を軽減できます。最新の機器を用いた検査により、より正確な診断が可能です。また、女性患者さんが安心できる女性医師による内視鏡検査も行っています。
カスタマイズ可能な腸内洗浄
大腸検査では、下剤の種類、服用の場所、飲み方をご要望に合わせてカスタマイズできます。
院内で下剤を服用することもできますので、遠方からお越しの方でも安心です。また、胃・大腸カメラの同日実施も可能ですので、一度の来院で両方の検査を受けることができます。
予約診療制と24時間対応
当院は予約診療制を採用しており、待ち時間の解消に努めています。
24時間対応のWEB予約システムやLINEからの予約も可能です。土曜日も内視鏡検査を行っていますので、平日お忙しい方でも受診しやすい環境を整えています。
内視鏡検査を受ける際の注意点
内視鏡検査を受ける際には、いくつかの注意点があります。
検査前の準備
胃カメラ検査の場合、検査当日は起床後、絶食でご来院ください。
ただし水分はいくら摂っていただいても結構です。固形物の混ざっている飲料はおやめください。大腸カメラ検査の場合は、事前に腸をきれいにしておくことが必須で、前処置用下剤を事前にお渡しする必要があります。必ず検査前にご来院いただき、検査前処置についてご説明しています。
検査後の注意事項
胃カメラの場合、喉の麻酔が30分~1時間程度で切れますので、そうしたら水分からゆっくりと摂取いただきます。
生検をした場合は検査当日はアルコールを控えていただきます。大腸カメラの場合、お腹の痛みや吐き気などの異常がなければすぐに口から物を入れられます。生検・大腸ポリープ切除をした場合は検査当日はアルコールを控えていただきます。
検査結果の説明
検査後は、画像を見ながら結果をご説明します。
生検を行った場合は、病理検査の結果が出るまで1週間程度かかります。結果が出ましたら再度ご来院いただき、詳しくご説明いたします。
まとめ
内視鏡検査の費用について、詳しく解説してきました。
胃カメラは3割負担で約6,000円~12,000円、大腸カメラは約7,500円~16,000円が相場です。保険適用の条件や追加検査の費用、ポリープ切除の料金など、検査内容によって費用は変動します。
自治体のがん検診や生命保険・医療保険を活用することで、費用負担を軽減できる場合もあります。
症状がある場合は早めに受診することが、早期発見・早期治療につながります。当院では、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、豊富な経験と実績、苦痛の少ない検査環境、カスタマイズ可能な腸内洗浄など、工夫を行っています。
内視鏡検査に関するご質問やご不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
詳しい検査内容や予約方法については、浜野胃腸科外科医院の公式サイトをご覧ください。24時間WEB予約やLINE予約も可能です。
著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)
現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています


