内視鏡検査
内視鏡でわかる下痢・背中の痛みの原因|八千代市の消化器専門クリニック

「お腹の調子が悪い日が続いているのに、背中まで痛くなってきた……」そんな症状の組み合わせに不安を感じている方は少なくありません。実は、下痢と背中の痛みが同時に起こる場合、消化器系の臓器が関係している可能性があります。胃・腸・膵臓・胆のうといった臓器は、背中側にも痛みを放散させることがあるため、「背中が痛い=筋肉や骨の問題」とは限らないのです。
この記事では、下痢と背中の痛みが同時に起きるときに考えられる主な原因と、内視鏡検査がその診断にどう役立つのかを、消化器専門医の視点からわかりやすく解説します。「病院に行くべきか迷っている」「内視鏡検査を受けるのが少し怖い」という方にも、参考にしていただける内容です。
- ✅ 下痢と背中の痛みが同時に起きる理由と考えられる疾患
- ✅ 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)で何がわかるのか
- ✅ 受診のタイミングと検査前に知っておきたいポイント
- ◦ 目次
- ▸ 下痢と背中の痛みが同時に起きるとき、何が起きているの?
- ◦ 「背中が痛い=整形外科」とは限らない理由
- ◦ よくある誤解:「腰痛と下痢が重なっただけ」という考え方
- ▸ 考えられる原因と疾患|消化器内科の視点で整理する
- ◦ 消化器疾患が背中の痛みを引き起こす主なしくみ
- ◦ 大腸がん・胃がんとの関連
- ▸ 内視鏡検査でわかること・わからないこと
- ◦ 胃カメラでわかること
- ◦ 大腸カメラでわかること
- ◦ 内視鏡検査だけでは診断できないケース
- ▸ こんな症状は早めに受診を|受診のタイミングと検査の流れ
- ◦ 「様子見」では危険なサインとは
- ◦ 初めて内視鏡検査を受ける方へ:検査の流れのイメージ
- ▸ 消化器専門クリニックとして大切にしていること
- ▸ よくある質問(FAQ)
- ◦ 📋 この記事のまとめ
- ◦ 下痢・背中の痛みが気になる方へ
目次
下痢と背中の痛みが同時に起きるとき、何が起きているの?
「背中が痛い=整形外科」とは限らない理由
背中の痛みと聞くと、多くの方が「筋肉の張り」や「骨・関節の問題」を思い浮かべるかもしれません。しかし実際には、消化器系の臓器が痛みの原因となって背中に症状が出る「放散痛」と呼ばれる現象があります。胃・小腸・大腸・膵臓・胆のうなどは、お腹の奥深く、背骨に近い位置に存在しているため、これらの臓器に炎症や異常が生じると、背中側に痛みが広がって感じられることがあります。
特に注意が必要なのは、下痢という消化器症状と背中の痛みが同時に現れているケースです。2つの症状が重なっているということは、体の中で何らかの連動した異常が起きている可能性を示しています。「胃腸炎だから背中が痛いのでは?」と自己判断して様子を見ているうちに、より深刻な疾患が進行してしまうケースも少なくありません。
よくある誤解:「腰痛と下痢が重なっただけ」という考え方
「腰が痛いのはデスクワークのせい、下痢は食べ過ぎのせい」と別々に考えてしまう方が多いのですが、2つの症状が同時・繰り返し起きる場合は、内臓由来の可能性を除外することが重要です。特に、痛みが数日以上続く・発熱や体重減少を伴う・血便や黒色便が混じるといった場合は、早めに消化器内科を受診することが勧められます。
痛みの感じ方には個人差がありますが、「ちょっとおかしいな」という直感を大切にしてください。消化器系の疾患は早期に発見・対処することで、その後の経過が大きく変わることがあります。

考えられる原因と疾患|消化器内科の視点で整理する
消化器疾患が背中の痛みを引き起こす主なしくみ
消化器臓器は、神経のネットワークを通じて背中・腰・肩甲骨まわりに痛みを放散させることがあります。これは「内臓体性反射」と呼ばれる現象で、内臓の異常シグナルが脊髄を介して体表の痛みとして感じられる仕組みです。特に膵臓・十二指腸・胆のうは解剖学的に背中側に近いため、これらの臓器に異常があると背中の痛みとして現れやすいとされています。
胃や十二指腸の粘膜が傷ついて潰瘍が形成されると、みぞおち付近の痛みに加え、背中の上部から中部にかけての鈍痛が現れることがあります。空腹時に痛みが強まる、食事をすると少し楽になる、といった特徴が見られることもあります。ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染が関与していることも多く、胃カメラ検査で粘膜の状態を直接確認することが診断の基本となります。
膵臓は胃の裏側に位置する臓器で、膵炎や膵臓の腫瘍性疾患では、みぞおちから背中の中央・左側にかけての強い痛みが典型的な症状のひとつとされています。同時に下痢・軟便・食欲不振などの消化器症状を伴うことがあります。胆のうに石(胆石)ができると、右の背中〜肩甲骨のあたりに痛みが放散することもあります。これらは胃カメラや大腸カメラだけでなく、腹部エコーや血液検査を組み合わせた総合的な診断が重要です。
ストレスや生活習慣の乱れをきっかけに、慢性的な下痢・便秘・腹痛を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)では、腸の過剰な動きによって腰・背中に鈍い不快感を感じる方もいます。また、潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患では、腹痛・下痢・血便に加えて関節痛や背中の痛みが伴うことが知られています。これらの疾患は大腸カメラ(内視鏡)による粘膜の直接観察と生検(組織採取)によって診断の精度が高まります。
大腸がん・胃がんとの関連
大腸がんや胃がんは、早期の段階では自覚症状がほとんどないことがあります。ただし、進行するにつれて下痢・便秘の繰り返し・血便・体重減少・腹部の違和感などが現れることがあり、まれに背中への放散痛を伴う場合もあります。年齢や家族歴にかかわらず、気になる症状が続く場合は内視鏡検査での確認が勧められます。「まだ若いから」「たぶん胃腸炎だろう」という思い込みが受診の遅れにつながるケースがあります。
内視鏡検査でわかること・わからないこと
胃カメラでわかること
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、口または鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の内部を直接観察する検査です。粘膜の炎症・潰瘍・ポリープ・がんの疑いがある病変を画像で確認できるため、背中の痛みの原因が胃・十二指腸にある場合には非常に有用です。検査中に組織の一部を採取する生検を行うことで、ピロリ菌感染の有無や悪性腫瘍の鑑別も可能になります。
胃カメラ検査の費用目安(保険診療3割負担)は以下のとおりです。診察料・採血・薬剤費等が別途2,000〜3,000円程度加算される場合があります。
| 検査内容 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|
| 胃カメラ(観察のみ) | 約6,000円 |
| 胃カメラ(鎮静剤あり) | 約6,500円 |
| 胃カメラ(生検あり) | 約9,000円 |
| ピロリ菌検査追加 | 約8,000円 |
大腸カメラでわかること
大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)は、肛門から挿入したカメラで大腸全体の内部を観察する検査です。慢性的な下痢・血便・便潜血陽性・排便習慣の変化などの症状がある場合に特に有効です。ポリープ・炎症・潰瘍・がんの有無を直接確認できるほか、疑わしい部位があれば同日に組織採取(生検)が行えます。
大腸カメラ検査の費用目安(保険診療3割負担)は以下のとおりです。
| 検査内容 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|
| 大腸カメラ(観察のみ) | 約7,500円 |
| 大腸カメラ(鎮静剤あり) | 約8,000円 |
| 大腸カメラ(生検あり) | 約10,000円 |
| 大腸カメラ(ポリープ切除1カ所) | 約20,000円 |
内視鏡検査だけでは診断できないケース
⚠️ 注意:膵臓・胆のうの異常は内視鏡検査だけでは確認できません
膵臓や胆のうは、胃カメラ・大腸カメラの観察範囲外の臓器です。これらの臓器に原因がある場合は、腹部超音波検査(エコー)・血液検査・CT検査などを組み合わせた検査が必要になります。「内視鏡検査で異常なし=すべて問題なし」ではないため、症状が続く場合は担当医に相談することが大切です。
消化器内科では、症状の経過・問診・触診・血液検査の結果をもとに、どの検査を優先すべきかを総合的に判断します。自己判断で「胃カメラだけ」「大腸カメラだけ」と検査を限定せず、まず専門医に症状を相談することが早期発見への近道です。
こんな症状は早めに受診を|受診のタイミングと検査の流れ
「様子見」では危険なサインとは
下痢や背中の痛みが一時的なものであれば、安静にしていれば改善することもあります。しかし、以下のような症状が続く・悪化する場合は早めに消化器内科を受診することをお勧めします。
- 下痢・軟便が2週間以上続いている
- 背中の痛みが数日以上続いており、姿勢を変えても改善しない
- 便に血が混じる(赤い血・黒いタール状の便)
- 発熱・吐き気・嘔吐を伴っている
- 体重が急に減った(1〜2カ月で3〜5kg以上など)
- 便潜血検査で陽性と指摘された
- 家族に大腸がん・胃がんの既往がある
これらの症状はあくまでも目安であり、個人差があります。「当てはまらないから大丈夫」とは言い切れませんので、気になる症状がある場合は専門医に相談することを優先してください。
初めて内視鏡検査を受ける方へ:検査の流れのイメージ
初診時に症状・服薬歴・既往歴を伺い、必要な検査内容を医師が判断します。胃カメラの場合は検査前日から食事の制限が必要です。大腸カメラの場合は腸内洗浄(下剤の服用)が必要になります。検査前の準備についても丁寧にご案内しますので、わからないことはご遠慮なくお尋ねください。
内視鏡検査に対して「苦しそう」「怖い」というイメージをお持ちの方は多いです。鎮静剤(眠り薬)を使用することで、うとうとしている状態で検査を受けることができ、苦痛や不快感を大幅に和らげることが期待できます(個人差があります)。検査後はリカバリールームで休んでいただいてから帰宅できます。
検査終了後、画像をお見せしながら医師が結果を丁寧にご説明します。ポリープが見つかった場合は日帰りでの切除にも対応しています。生検(組織採取)を行った場合は、1〜2週間後に結果をお知らせします。疑問点はその場でご確認ください。
胃カメラと大腸カメラを同日に受けることも可能です。1回の来院・1回の絶食・1回の鎮静剤使用で両方の検査が終わるため、身体的・時間的・経済的な負担をまとめて軽減できます(医師の判断により同日実施が適切と判断された場合)。
消化器専門クリニックとして大切にしていること
浜野胃腸科外科医院は、千葉県八千代市で1983年の開院以来、消化器疾患の専門クリニックとして地域の皆さまの健康を見守り続けてきました。「胃がん・大腸がんで亡くなる人をゼロにする」という理念のもと、「やさしい内視鏡検査」を大切にしています。
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2024年に内視鏡検査総数4,497件を実施。食道・胃がん23名、大腸がん54名の早期発見に貢献しました。豊富な経験に裏打ちされた診断力で、気になる病変を見逃さない検査を行っています。
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鎮静剤を使用した「やさしい内視鏡」に対応。過去の内視鏡検査で苦しい思いをされた方も、リラックスした状態で検査を受けていただけるよう配慮しています。検査後はリカバリールームで安静にお過ごしいただけます。
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下剤の種類・服用場所・飲み方をカスタマイズ対応。患者さんのご要望に合わせて腸内洗浄の方法を選んでいただけるため、検査前の負担感を軽減することができます。
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女性医師在籍・女性患者さんへの配慮。「異性の医師に診てもらうのが不安」という方のために、女性医師が在籍しています。ご希望の際はご予約時にお申し付けください。
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東葉高速線「八千代緑が丘駅」徒歩1分・駐車場10台以上完備・24時間WEB予約対応。千葉県各地からアクセスしやすく、予約制で待ち時間の心配も少ない環境を整えています。

よくある質問(FAQ)
📋 この記事のまとめ
- ✅ 下痢と背中の痛みが同時に起きる場合、消化器系の臓器(胃・腸・膵臓・胆のうなど)が原因となっている可能性があります
- ✅ 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)は、粘膜の炎症・潰瘍・ポリープ・がんの有無を直接確認できる有効な検査方法です
- ✅ 膵臓・胆のうは内視鏡検査の範囲外のため、腹部エコーや血液検査との組み合わせが必要な場合があります
- ✅ 症状が2週間以上続く・血便がある・体重減少を伴うなどの場合は早めに消化器内科を受診しましょう
- ✅ 鎮静剤使用・同日検査対応・カスタマイズ腸内洗浄など、受診のハードルを下げる工夫が可能です
下痢・背中の痛みが気になる方へ
千葉県八千代市の消化器専門クリニック・浜野胃腸科外科医院では、消化器専門医・内視鏡専門医が丁寧に症状をお伺いします。八千代緑が丘駅徒歩1分・駐車場完備・24時間WEB予約対応です。
著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)

現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています



「下痢が続いている」「背中がなんとなく痛い」という症状は、一見つながりが薄いように思えるかもしれませんが、消化器疾患が原因となっている場合があります。当院では、開院以来消化器内科・胃腸科領域の診療に注力しており、全ての医師が内視鏡検査を実施できる専門特化した体制をとっています。千葉大学医学部や東京女子医科大学八千代医療センター、千葉県がんセンターでの研鑽を活かし、地域の皆さまに「早期発見・早期治療」をお届けしたいと考えています。症状が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。