内視鏡検査
便潜血陽性と内視鏡検査|精密検査が必要な理由と流れを解説

- ◦ 目次
- ▸ ① 便潜血陽性と内視鏡検査|なぜ精密検査が必要なの?
- ◦ 便潜血検査でわかること・わからないこと
- ◦ 「陽性=がん」ではないが放置は禁物
- ◦ よくある誤解:「去年陰性だったから今年は大丈夫」
- ▸ ② 便潜血が陽性になる原因と内視鏡で分かること
- ◦ 便潜血陽性の主な原因
- ◦ 内視鏡検査(大腸カメラ)でわかること
- ▸ ③ 内視鏡検査(大腸カメラ)の流れと当日の準備
- ◦ 受診から検査当日までのステップ
- ◦ 検査にかかる時間の目安
- ▸ ④ 痛みや下剤への不安|内視鏡検査を楽に受けるポイント
- ◦ 「内視鏡検査は苦しい」は過去の話?
- ◦ 下剤(腸内洗浄)への不安を解消するカスタマイズ対応
- ◦ 女性が安心して受けられる環境
- ▸ ⑤ 内視鏡検査の費用の目安
- ◦ 大腸カメラ(内視鏡検査)の費用
- ◦ 便潜血陽性後の精密検査は保険診療が適用される
- ▸ ⑥ 浜野胃腸科外科医院の内視鏡検査へのこだわり
- ▸ ⑦ よくある質問(FAQ)
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 便潜血陽性の結果が出たら、早めにご相談ください
- ◦ 監修医師プロフィール
健康診断で「便潜血陽性」の結果が届いて、どうすればいいか迷っていませんか。「痔があるから大丈夫だろう」「自覚症状がないのにわざわざ検査しなくても」と感じる方は少なくありません。
しかし、便潜血陽性の方のうち大腸カメラを受けると約3〜4割に大腸ポリープや病変が見つかるといわれており、自覚症状のない段階での精密検査が早期発見につながります。便潜血検査はあくまでスクリーニング(ふるい分け)であり、陽性が出た場合は内視鏡検査(大腸カメラ)による確認が必要です。この記事では、便潜血陽性と内視鏡検査の関係・検査の流れ・費用・痛みへの不安の解消法まで、わかりやすく解説します。
- 便潜血陽性が出た場合に内視鏡検査が必要な理由
- 大腸カメラ(内視鏡検査)の流れ・費用・当日の様子
- 検査への不安(痛み・下剤・仕事休めない)を解消するヒント
便潜血検査で陽性と言われたら
便潜血陽性は大腸がんをはじめ消化管疾患の早期発見につながる重要なサインです。陽性の結果が出た場合は、精密検査(大腸内視鏡検査)を受けることが推奨されています。
WEBで診療予約する① 便潜血陽性と内視鏡検査|なぜ精密検査が必要なの?
便潜血検査でわかること・わからないこと
便潜血検査(便潜血反応)とは、便の中に微量の血液が混じっていないかを調べるスクリーニング検査です。大腸がん検診として広く行われており、2日分の便を採取して検査します。陽性反応が出た場合、消化管のどこかから出血があることを示しています。
ただし、便潜血検査は「出血のサイン」を検出するだけであり、出血がどの部位から、どんな原因で起きているかを判断するものではありません。そのため、陽性の場合は内視鏡検査で腸の内部を直接観察し、病変の有無を確認することが重要です。
「陽性=がん」ではないが放置は禁物
便潜血陽性と聞いて「大腸がんでは?」と不安になる方が多いですが、陽性イコールがんというわけではありません。痔や大腸ポリープ、炎症など良性の原因によることも多くあります。
一方、陽性反応が出たにもかかわらず精密検査を受けないと、早期発見のチャンスを逃してしまいます。大腸がんは進行するまで自覚症状が出にくい疾患です。早期(ステージⅠ)で発見した場合の5年生存率は90%以上とされており(国立がん研究センター統計参照・個人差があります)、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。便潜血陽性が出たら、できるだけ早く内視鏡検査を受けることをお勧めします。
「自覚症状がない」「痔があるから血便が出ていると思う」という方も、便潜血陽性の結果が出た場合は自己判断せず、消化器専門の医療機関で内視鏡検査による精密検査を受けてください。症状がない段階ほど早期発見につながりやすいといえます。
よくある誤解:「去年陰性だったから今年は大丈夫」
前年の検査が陰性だったとしても、今年陽性が出た場合は改めて精密検査が必要です。大腸ポリープやがんは1〜2年の間に変化することがあります。毎年の検診結果を継続して確認し、陽性が出たらその都度精密検査を受けることが早期発見につながります。

② 便潜血が陽性になる原因と内視鏡で分かること
便潜血陽性の主な原因
便潜血陽性になる原因はさまざまです。消化管のどこかで出血が起きているサインですが、その場所や程度によって原因が異なります。
大腸ポリープ(良性の腫瘍)、大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病、大腸憩室などが原因となることがあります。大腸ポリープは放置すると一部ががん化する可能性があるため、発見・切除が重要です。内視鏡検査では腸の粘膜を直接観察し、ポリープの形状・大きさなどを確認できます。
痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)なども便潜血陽性の原因になります。「痔だから」と自己判断して精密検査をスキップするのは危険です。痔と大腸ポリープが同時に存在するケースもあるため、内視鏡検査で腸全体を確認することが大切です。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなど、上部消化管の出血が便に混じることもあります。この場合、大腸カメラだけでなく胃カメラ(上部内視鏡検査)での確認が有効です。当院では胃カメラと大腸カメラの同日検査にも対応しています。
内視鏡検査(大腸カメラ)でわかること
大腸カメラは、肛門からカメラを挿入して大腸の内部を直接観察する検査です。X線検査やCT検査では発見が難しい小さなポリープや平坦な病変も、内視鏡では拡大観察することで確認できます。また、病変が見つかった際には、その場で組織を採取して病理検査(生検)を行うことも可能です。
さらに、一定の大きさのポリープは内視鏡検査中にその場で切除(日帰りポリープ切除)できることも大きな特長です。ポリープが見つかっても、多くの場合は別日に改めて手術をする必要がなく、検査と治療を同時に完結できます。
③ 内視鏡検査(大腸カメラ)の流れと当日の準備
受診から検査当日までのステップ
大腸カメラは事前の準備が必要な検査ですが、ステップを理解しておくと当日の不安が大きく軽減されます。以下に一般的な流れを示します(クリニックによって手順が異なる場合があります)。
まずは外来を受診し、症状の確認・問診・必要に応じた血液検査などを行います。検査の日程を決め、前日の食事制限や腸内洗浄(下剤)の方法について説明を受けます。当院では24時間WEB予約に対応しているため、忙しい方も都合のよい時間に予約できます。
検査前日は消化のよい食事(検査食)に切り替え、夜9時以降は絶食します。食事内容の指示はクリニックから渡される説明書に従ってください。前日の準備をきちんと行うことが、検査の精度を高めるうえで重要です。
検査当日、腸の中をきれいにするために下剤(腸内洗浄液)を服用します。通常1〜2Lの液体を数時間かけて飲み、腸内の便を完全に排出します。下剤の種類・飲む場所(自宅またはクリニック)・飲み方は患者さんのご希望に合わせて調整することが可能です。
準備が整ったら検査を行います。希望に応じて鎮静剤(うとうとした状態になる薬)を使用することで、身体的・精神的な負担を軽減しながら検査を受けることが期待できます。検査後は鎮静剤の効果が切れるまでリカバリールームでゆっくり休んでいただけます。ポリープが見つかった場合は、多くのケースで当日切除まで対応可能です。
検査にかかる時間の目安
腸内洗浄を含めた当日の所要時間は、一般的に3〜4時間程度が目安です(個人差があります)。検査自体は20〜40分程度が多く、その後のリカバリーを含めた時間を想定しておくと安心です。午前中に来院して午後には帰宅できるケースも多くあります。仕事の都合で時間が取りにくい方は、事前に医師に相談してみましょう。

④ 痛みや下剤への不安|内視鏡検査を楽に受けるポイント
「内視鏡検査は苦しい」は過去の話?
かつて内視鏡検査を受けて苦しかった経験がある方や、「カメラを入れると痛そう」というイメージから検査を避けている方は少なくありません。しかし、現在では技術・機器・対応の進歩により、鎮静剤を活用した「無痛に近い内視鏡検査」を提供するクリニックが増えています。
鎮静剤は、うとうとした半覚醒の状態を作り出すことで、検査中の不快感や緊張を軽減する効果が期待できます。多くの方が「気づいたら終わっていた」という感想を持たれています(個人差があります)。鎮静剤の使用を希望する場合は、事前診察時に医師に伝えておきましょう。
- 検査中の不快感・緊張を軽減できる
- 過去に苦しかった経験がある方も受けやすい
- リラックスした状態で検査を受けられる
- 医師が丁寧に観察しやすい環境になる
- 検査後に車・バイクの運転ができない
- リカバリーに時間がかかる(30〜60分程度)
- まれにアレルギー反応が起きることがある
- 全ての方に使用できるわけではない(医師の判断による)
下剤(腸内洗浄)への不安を解消するカスタマイズ対応
「大量の下剤を飲むのがつらい」「味が苦手」「自宅で準備できるか不安」という声はよく聞かれます。下剤の種類は複数あり、味・飲む量・飲み方などが異なります。患者さんのご要望に合わせて下剤の種類や服用方法を調整できる場合があるため、担当医に気軽に相談することをお勧めします。
また、クリニック内で下剤を服用できる「院内腸内洗浄」に対応している施設では、自宅での準備が難しい方や一人暮らしの方でも安心して受けられます。下剤の服用中にトイレや医療スタッフが近くにいる環境は、初めての方にとって特に心強いといえます。
女性が安心して受けられる環境
「男性医師に内視鏡検査を受けることに抵抗がある」という女性の方も一定数いらっしゃいます。女性医師が在籍しているクリニックを選ぶことで、こうした不安を解消しやすくなります。予約の際に担当医の性別を確認・リクエストできるか、事前に問い合わせておくと安心です。
⑤ 内視鏡検査の費用の目安
大腸カメラ(内視鏡検査)の費用
内視鏡検査の費用は、保険診療か自費診療か・処置の内容によって異なります。以下は浜野胃腸科外科医院における費用の目安です(3割負担の場合)。
| 検査内容 | 費用目安(3割負担) |
|---|---|
| 大腸カメラ(観察のみ) | 約7,500円 |
| 大腸カメラ(鎮静剤あり) | 約8,000円 |
| 大腸カメラ(生検あり) | 約10,000円 |
| 大腸カメラ(ポリープ切除1カ所) | 約20,000円 |
| 胃カメラ(観察のみ) | 約6,000円 |
| 胃カメラ(鎮静剤あり) | 約6,500円 |
| 胃カメラ(生検あり) | 約9,000円 |
| 胃カメラ(ポリープ切除1カ所) | 約18,000円 |
| ピロリ菌検査追加 | 約8,000円 |
| 自費・胃カメラ+大腸カメラセット | 約45,000円前後 |
※ 上記はすべて保険診療3割負担の目安額です。診察料・採血・薬剤費等が別途2,000〜3,000円程度加算される場合があります。1割・2割負担の方は費用が異なります。実際の費用については受診時にご確認ください。
便潜血陽性後の精密検査は保険診療が適用される
健康診断の便潜血検査で陽性が出た後に行う大腸カメラは、医療機関での診察を経て必要と判断された場合、保険診療(3割負担)が適用されます。自費検診と異なり費用の自己負担を抑えられるため、「費用が心配で検査を迷っている」という方も、まず医師に相談してみてください。
なお、保険診療の適用には医師の診察と判断が必要です。健診結果の用紙を持参して受診されることをお勧めします。
⑥ 浜野胃腸科外科医院の内視鏡検査へのこだわり
千葉県八千代市で1983年に開院した浜野胃腸科外科医院は、消化器疾患の専門クリニックとして地域の皆様の健康を支えてきました。「胃がん・大腸がんで亡くなる人をゼロにしたい」という理念のもと、やさしい内視鏡検査による早期発見・早期治療に取り組んでいます。
- 2024年年間内視鏡検査4,497件の実績|うち食道・胃がん23名、大腸がん54名を発見。豊富な経験に基づく精度の高い内視鏡検査をご提供しています。
- 鎮静剤を使用した「やさしい内視鏡」|過去に苦しかった経験がある方、はじめての方でも安心して受けられるよう、ご希望に応じて鎮静剤を使用した内視鏡検査に対応しています(個人差があります)。
- カスタマイズ腸内洗浄|下剤の種類・服用場所・飲み方を患者さんのご要望に合わせて調整できます。「自宅で飲みたい」「クリニックで準備したい」どちらにも対応しています。
- 胃カメラ・大腸カメラの同日検査&日帰りポリープ切除|1日で上部・下部消化管の両方を検査でき、通院回数の負担を軽減できます。ポリープが見つかれば当日切除まで対応(条件によります)。
- 女性医師在籍・予約診療制|女性医師による診察・検査を希望の方もお気軽にご相談ください。24時間WEB予約・予約診療制で待ち時間を大幅に短縮しています。

⑦ よくある質問(FAQ)
この記事のまとめ
- 便潜血陽性は消化管のどこかで出血しているサイン。自覚症状がなくても内視鏡検査(大腸カメラ)による精密検査を受けることが重要です。
- 大腸カメラではポリープ・大腸がんなどの病変を直接観察でき、その場で生検・ポリープ切除まで対応できる場合があります。
- 鎮静剤・カスタマイズ腸内洗浄など、痛みや下剤への不安を軽減する方法を事前に医師に相談することをお勧めします。
- 便潜血陽性後の精密検査は保険診療(3割負担)が適用される場合があります。健診結果の用紙を持参して受診してください。
- 千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、2024年に4,497件の内視鏡検査を実施。24時間WEB予約・同日検査に対応しています。
便潜血陽性の結果が出たら、早めにご相談ください
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、鎮静剤を使用したやさしい内視鏡検査・カスタマイズ腸内洗浄・女性医師在籍など、患者さんが安心して検査を受けられる環境を整えています。八千代緑が丘駅徒歩1分・駐車場10台以上完備・24時間WEB予約対応です。
著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)

現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています



便潜血陽性の結果が出ても、精密検査を受けずに様子を見てしまう方がまだまだ多い現状があります。大腸がんは早期に発見できれば、多くの場合に内視鏡での治療も選択肢に入ります。「怖い」「苦しそう」という不安が検査の妨げになるのであれば、まずその不安を取り除くことが私たちの役割だと考えています。当院では検査の前から後まで、患者さんが安心できる環境を整えてお待ちしております。
— 浜野胃腸科外科医院 院長:濱野 頼隆(はまの よりたか)