内視鏡検査
嚥下障害と内視鏡検査|原因・診断・治療を消化器専門医がわかりやすく解説

- ◦ 目次
- ▸ 嚥下障害とは?こんな症状はありませんか
- ◦ 「飲み込みにくい」は消化器からのサインかもしれません
- ◦ こんな症状があれば受診のサイン
- ◦ 「年のせい」と見過ごしやすい落とし穴
- ▸ 嚥下障害の原因と内視鏡でわかること
- ◦ 嚥下障害を引き起こす消化器疾患
- ◦ 内視鏡(胃カメラ)で確認できる主な病変
- ◦ 内視鏡が対応しにくい「機能的原因」について
- ▸ 内視鏡検査の流れと費用の目安
- ◦ 胃カメラ検査の流れ(当日の流れ)
- ◦ 鎮静剤(眠り薬)使用の胃カメラとは
- ◦ 胃カメラ検査の費用の目安(保険診療・3割負担)
- ▸ 嚥下障害の治療と内視鏡的アプローチ
- ◦ 原因に応じた治療の方向性
- ◦ 日常生活で気をつけること
- ◦ 嚥下リハビリテーションとの組み合わせ
- ▸ 浜野胃腸科外科医院の消化器・内視鏡診療へのこだわり
- ▸ よくあるご質問
- ◦ この記事のまとめ
- ◦ 嚥下障害・胸のつかえ感が気になったら、お気軽にご相談ください
- ◦ 監修医師プロフィール
「食事のとき、なんとなく飲み込みにくい」「のどや胸のあたりに引っかかる感じがある」——そんな症状が続いているのに、「年のせいかな」と放置していませんか。
嚥下障害(えんげしょうがい)は、食道や胃に病気が隠れているサインであることがあります。内視鏡検査(胃カメラ)を受けることで、食道炎・食道がん・逆流性食道炎・食道狭窄など、飲み込みにくさの原因を直接確認できるのが大きなポイントです。
早期に原因を特定することで、治療の選択肢が広がりやすくなります。千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、2024年だけで4,497件の内視鏡検査を実施し、食道・胃がんを含む多くの消化器疾患を発見してきた実績があります(個人差があります)。
- 嚥下障害の主な原因と、内視鏡でわかる病気の種類
- 胃カメラ検査の流れと費用の目安(3割負担)
- 内視鏡的治療の概要と、日常生活で気をつけること
飲み込みにくさが気になる方へ
嚥下障害の原因や消化管の状態を確認したい方は、八千代市の浜野胃腸科外科で内視鏡検査について相談してみてください。
症状が続いている場合は、原因を確認するための検査について医師に相談することが大切です。
浜野胃腸科外科に相談する嚥下障害とは?こんな症状はありませんか
「飲み込みにくい」は消化器からのサインかもしれません
嚥下障害とは、食べ物や飲み物を口から飲み込む動作(嚥下)がうまくいかなくなる状態をいいます。「むせやすい」「のどに食べ物が残る感じがする」「固形物が胸のあたりで止まる感じがする」といった症状が代表的です。
嚥下の問題は、口腔・のど(咽頭・喉頭)・食道・胃と、広い範囲の機能が関係します。なかでも、食道を中心とした消化器の病気が原因となっているケースは少なくありません。「飲み込みにくさ」「胸のつかえ感」「食後の胸やけ」などが同時にある方は、消化器内科への受診が重要です。
こんな症状があれば受診のサイン
以下のような症状が続く場合には、早めに消化器内科を受診することが勧められます。
- 食事中・食後に胸のあたりがつかえる・重い感じがする
- 水や汁物でもむせることがある
- 食欲は正常なのに食事の量が自然と減ってきた
- 体重が意図せず減ってきた
- 胸やけ・げっぷが続いている
- のどに異物感があり、何を飲み込んでも消えない
特に体重減少を伴う嚥下困難は、食道がんや胃がんなど重篤な疾患のサインである可能性もあるため、「様子を見よう」と先延ばしにせず、速やかに専門医への相談をおすすめします。
嚥下障害の症状が2週間以上続く場合や、体重が急激に減少している場合、食事がほとんど通らなくなってきた場合は、早急に消化器内科を受診してください。
「年のせい」と見過ごしやすい落とし穴
嚥下障害は、加齢とともに起こりやすくなることは事実ですが、年齢だけを原因と決めつけることが最も危険な誤解のひとつです。60代・70代の方でも、胃カメラ検査によって食道がんや逆流性食道炎など、治療で改善が期待できる病気が見つかるケースがあります。「高齢だから仕方ない」と自己判断せず、一度は内視鏡検査で原因を確かめることが大切です。
嚥下障害の原因と内視鏡でわかること
嚥下障害を引き起こす消化器疾患
嚥下障害の原因は大きく「器質的原因」(食道や周辺組織に構造的な異常がある)と「機能的原因」(神経・筋肉の働きの異常)に分けられます。消化器内科・内視鏡検査でとくに診断に役立つのは器質的原因です。
胃酸が食道に逆流し続けることで食道の粘膜が炎症を起こす状態です。「胸やけ」「のどがすっぱい感じ」「食後の胸の重み」が典型的な症状で、嚥下時の違和感にもつながります。内視鏡では食道粘膜の発赤・びらん・潰瘍を直接観察でき、重症度の評価と適切な治療方針の決定が可能です。
食道がんは、早期では自覚症状がほとんどなく、腫瘍が大きくなるにつれて「固形物が通りにくい」「胸の奥がつかえる」という症状が出てきます。内視鏡検査は食道がんの発見において特に重要な検査です。早期食道がんは内視鏡的切除が可能な場合もあり、定期的な検査が早期発見につながります。2024年、浜野胃腸科外科医院では食道・胃がんを23名で発見しています。
炎症の慢性化、外傷、手術後の癒着、先天的な要因などで食道が細くなる「食道狭窄」では、食べ物がのどを通過しにくくなります。また、食道の下部の筋肉が正常に弛緩しない「食道アカラシア」も嚥下障害の重要な原因のひとつです。内視鏡検査では管腔の狭さや形態変化を確認でき、バルーン拡張など内視鏡的治療の判断にも役立ちます。
内視鏡(胃カメラ)で確認できる主な病変
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、口または鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の内側を直接観察する検査です。食道の粘膜の状態をリアルタイムで確認できるため、逆流性食道炎の程度・ポリープ・腫瘍・狭窄の有無など、飲み込みにくさに直結する多くの病変を視覚的に診断することができます。
さらに、疑わしい部位があれば検査中に組織を採取(生検)して病理検査を行うことも可能です。X線検査(バリウム検査)と比べて、病変を直接見て・採取できる点が内視鏡検査の大きな強みです。

内視鏡が対応しにくい「機能的原因」について
一方で、脳梗塞・パーキンソン病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経疾患や、加齢に伴う嚥下筋力の低下が主な原因の場合、胃カメラで粘膜の異常を直接確認することは難しく、嚥下造影検査(VF)・嚥下内視鏡検査(VE)・神経内科の受診など、他のアプローチが必要になります。消化器内科では器質的原因を除外したうえで、適切な医療機関へのご紹介も行っています。
嚥下障害の原因を確認したい方へ
飲み込みづらさの原因にはさまざまな可能性があります。八千代市の浜野胃腸科外科では、症状に応じた検査について相談できます。
内視鏡検査が必要かどうかも、診察内容を踏まえて確認できます。
WEB予約はこちら内視鏡検査の流れと費用の目安
胃カメラ検査の流れ(当日の流れ)
嚥下障害の原因精査のために胃カメラ検査を受ける場合、一般的な流れは以下のとおりです。
- 【事前】前日の夜以降は食事を控え、水・お茶は検査直前まで可(クリニックの指示に従う)
- 【来院・問診】症状の経過・内服薬・アレルギーなどを確認
- 【前処置】喉に局所麻酔のスプレーを使用。鎮静剤(眠り薬)を希望する場合は点滴で投与
- 【検査】カメラを挿入し、食道→胃→十二指腸の順に観察(通常5〜10分程度)
- 【生検・処置】疑わしい部位があれば組織を採取。その場でポリープ切除が必要な場合も対応
- 【リカバリー・説明】鎮静剤を使用した場合はリカバリールームで休憩後、検査結果の説明を受ける
鎮静剤(眠り薬)使用の胃カメラとは
「以前に胃カメラで苦しい思いをした」「のどの反射が強くて検査が怖い」という方には、鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査が選択肢のひとつです。点滴で鎮静剤を投与し、うとうとした状態で検査を受けていただくことで、苦痛や緊張感を和らげることが期待できます(個人差があります)。
鎮静剤使用後は車の運転ができないため、検査当日は公共交通機関やご家族の送迎をご利用ください。また、検査後はリカバリールームでしっかり休んでからご帰宅いただきます。
✔ 鎮静剤あり内視鏡のメリット
- 苦痛・不快感が和らぎやすい
- のど反射が強い方も受けやすい
- 精神的なハードルが下がる
- 食道の観察をじっくり行いやすい
✖ 鎮静剤あり内視鏡の注意点
- 検査当日の車・バイク運転不可
- リカバリー時間(30〜60分程度)が必要
- 高齢者・既往症によっては慎重な判断が必要
- 薬の効果には個人差がある
胃カメラ検査の費用の目安(保険診療・3割負担)
嚥下障害に関連する症状(胸のつかえ感・胸やけ・飲み込みにくさなど)は、保険適用で胃カメラ検査を受けていただけます。以下は浜野胃腸科外科医院における費用の目安です(3割負担)。
| 検査内容 | 費用の目安(3割負担) |
|---|---|
| 胃カメラ(観察のみ) | 約6,000円 |
| 胃カメラ(鎮静剤あり) | 約6,500円 |
| 胃カメラ(生検あり) | 約9,000円 |
| 胃カメラ(ポリープ切除1カ所) | 約18,000円 |
| ピロリ菌検査追加 | 約8,000円 |
※上記に加え、診察料・採血・薬剤費等として別途2,000〜3,000円程度が加算される場合があります。自費診療の場合は費用が異なります。詳しくはお問い合わせください。
嚥下障害の治療と内視鏡的アプローチ
原因に応じた治療の方向性
嚥下障害の治療は、その原因によって大きく異なります。消化器疾患が原因の場合、内視鏡検査で確定診断を行ったうえで、以下のような治療が選択されます。
逆流性食道炎が原因の嚥下障害では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)などの胃酸分泌抑制薬が主に使用されます。適切な薬物療法によって食道の炎症が治まると、嚥下時の不快感が和らぐことが期待できます(個人差があります)。薬物療法と並行して、食後すぐに横にならない・就寝前2〜3時間は食事を避けるといった生活習慣の見直しも重要です。
食道が物理的に狭くなっている食道狭窄に対しては、内視鏡を使ってバルーン(風船)を狭窄部に挿入し膨らませることで、食道を拡げる「バルーン拡張術」が行われることがあります。この処置は開腹手術を必要とせず、患者さんの身体的負担を抑えながら嚥下機能の改善が期待できる内視鏡的治療のひとつです(個人差があります)。
早期食道がんで、がんが粘膜内にとどまっている段階であれば、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などの内視鏡的切除が選択肢となる場合があります。これは外科手術と比べて身体への負担が少なく、食道を温存できる可能性がある治療法です。ただし、対象となるかどうかは病変の深さ・範囲・全身状態などを総合的に判断する必要があり、専門医による慎重な評価が不可欠です。

日常生活で気をつけること
内視鏡検査・治療と並行して、日常生活での工夫も嚥下障害の症状管理に役立ちます。
- 食事はゆっくりよく噛んで食べる(一口量を少なくする)
- 就寝前2〜3時間は飲食を避ける(特に逆流性食道炎がある場合)
- 肥満は逆流性食道炎を悪化させるため、適切な体重管理を心がける
- アルコール・喫煙・過度の脂質・香辛料は食道粘膜への刺激になるため注意する
- 症状が悪化した場合は自己判断せず、早めに専門医に相談する
インターネットや市販薬で自己対処を続けることで、診断が遅れるリスクがあります。嚥下障害の症状が続く場合は、原因を特定するために内視鏡検査による診断を優先してください。
嚥下リハビリテーションとの組み合わせ
神経筋疾患や加齢による嚥下機能低下が混在している場合、消化器内科での治療と並行して、言語聴覚士(ST)によるリハビリテーションが有効な場合があります。消化器専門クリニックでは器質的な病変の診断・治療を担い、機能的な問題には適切な専門科へ連携するという役割分担が、嚥下障害全体のケアにとって大切なアプローチです。
浜野胃腸科外科医院の消化器・内視鏡診療へのこだわり
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院は、1983年の開院以来、消化器疾患の専門家として地域のかかりつけ医の役割を担い続けてきたクリニックです。「胃がん・大腸がんで亡くなる人をゼロにする」というミッションのもと、やさしい内視鏡検査を通じた早期発見・早期治療に取り組んでいます。
- 高い内視鏡実績:2024年の年間内視鏡検査総数は4,497件。食道・胃がん23名、大腸がん54名を発見した実績があります。
- 鎮静剤使用の無痛内視鏡:「以前の検査がつらかった」という方も、鎮静剤を使ってリラックスした状態で検査を受けていただける体制を整えています。
- 女性医師在籍:女性の患者さんが安心して検査を受けられるよう、女性医師が在籍しています。
- 胃カメラ・大腸カメラ同日検査対応:1回の来院で両方の検査が受けられ、通院回数・身体的・時間的負担を抑えることができます。
- 予約診療制・24時間WEB予約:待ち時間ほぼゼロを実現。八千代緑が丘駅徒歩1分、駐車場10台以上完備でアクセスも良好です。

よくあるご質問
この記事のまとめ
- 嚥下障害(飲み込みにくさ)は、逆流性食道炎・食道がん・食道狭窄など消化器の病気が原因となる場合がある
- 内視鏡検査(胃カメラ)は食道粘膜の状態を直接観察でき、嚥下障害の原因を診断するうえで重要な検査のひとつ
- 「年のせい」と自己判断せず、2週間以上続く嚥下困難や体重減少を伴う症状は早めに専門医へ
- 鎮静剤を使った無痛内視鏡検査で、苦痛を和らげながら検査を受けることができる(個人差があります)
- 早期発見・早期治療が、治療の選択肢を広げることにつながります
嚥下障害・胸のつかえ感が気になったら、お気軽にご相談ください
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、消化器専門医・内視鏡専門医による丁寧な診察と検査をご提供しています。24時間WEB予約対応・東葉高速線「八千代緑が丘駅」徒歩1分・駐車場10台以上完備。
消化器症状をそのままにしていませんか? 嚥下障害など気になる症状がある方は、八千代市の浜野胃腸科外科で検査や治療について相談してみてください。 現在の症状や不安に合わせて、必要な検査について確認できます。
著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)

現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています



「嚥下障害の症状は、消化器の病気から来ていることがあります。内視鏡検査を受けることで、食道炎・食道がんなどの原因を直接確認し、早期に対応することができます。『つらい検査』というイメージをお持ちの方も多いですが、当院では鎮静剤を用いた検査で患者さんの負担を和らげるよう努めています。少しでも気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。」