内視鏡検査
体重減少と内視鏡検査|原因・受診タイミングを消化器専門医が解説

- ◦ 📋 目次
- ▸ 体重減少が続くとき、何が起きているのか
- ◦ 「意図しない体重減少」とはどんな状態?
- ◦ 体重減少と一緒に現れやすい消化器症状
- ▸ 体重減少を引き起こす消化器疾患の原因・仕組み
- ◦ 消化器疾患が体重減少を招くメカニズム
- ◦ 体重減少と関連する主な消化器疾患
- ▸ 内視鏡検査で発見できる病気と検査の流れ
- ◦ 胃カメラ(上部消化管内視鏡)でわかること
- ◦ 大腸カメラ(下部消化管内視鏡)でわかること
- ◦ よくある誤解:「症状が軽ければ検査は不要」は危険
- ▸ 受診・内視鏡検査の目安と費用
- ◦ こんな方は早めに受診を検討しましょう
- ◦ 内視鏡検査にかかる費用の目安(保険診療3割負担)
- ◦ 胃カメラ・大腸カメラを同日に受けるという選択肢
- ▸ 浜野胃腸科外科医院が体重減少の不安に寄り添う理由
- ▸ よくあるご質問
- ◦ 📝 この記事のまとめ
- ◦ 体重減少・食欲不振が気になる方へ
- ◦ 🏥 この記事を監修したクリニックについて
「食事量は変えていないのに、ここ数か月で体重がじわじわ減っている」「食欲もなくて、なんとなくお腹の調子がすっきりしない」——そんな変化を感じながらも、「疲れているだけかな」と後回しにしていませんか。
結論からお伝えすると、意図しない体重減少(とくに6か月以内に体重の5%以上が減った場合)は、消化器疾患の重要なサインである可能性があります。胃がん・大腸がん・膵臓がんといった悪性腫瘍のほか、慢性胃炎・逆流性食道炎・炎症性腸疾患なども体重減少を引き起こすことが知られており、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)はこれらの原因を直接確認できる有力な手段です。
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、2024年の1年間だけで4,497件の内視鏡検査を実施し、食道・胃がんを23名、大腸がんを54名の方で発見しています。「まだ大丈夫だろう」という判断が、発見を遅らせることもあります。この記事では、体重減少と内視鏡検査の関係を専門的な視点からわかりやすく解説します。
- 体重減少が消化器疾患のサインになる理由と具体的な目安
- 内視鏡検査で発見できる主な病気と検査の流れ・費用
- 「どのタイミングで受診すべきか」判断に役立つチェックポイント
体重減少の原因を確認したい方へ
食事量が変わらないのに体重が減っている場合は、消化器の状態を確認することが大切です。
八千代市の浜野胃腸科外科で必要な検査について相談できます。
浜野胃腸科外科に相談する体重減少が続くとき、何が起きているのか
「意図しない体重減少」とはどんな状態?
ダイエットや運動量の増加など明確な理由なく体重が落ちていく状態を、医学的に「意図しない体重減少(unintentional weight loss)」と呼びます。6か月以内に体重の5%以上が減少した場合は、何らかの身体的な原因が潜んでいる可能性があるため、医療機関への相談が勧められています。
たとえば体重60kgの方であれば、6か月で3kg以上の体重減少がこの目安に相当します。「3kgくらいなら誤差では?」と感じる方もいるかもしれませんが、とくに食欲の低下・胃もたれ・腹痛・便通の変化などを伴う場合は、消化器疾患を疑う重要なサインです。
体重減少と一緒に現れやすい消化器症状
意図しない体重減少は、次のような消化器症状と一緒に起こることが少なくありません。複数の症状が重なるほど、消化器疾患が関与している可能性は高まります(個人差があります)。
- 食欲不振・食事量の減少・食べ物への興味の低下
- 胃もたれ・胸やけ・みぞおちの痛みや不快感
- 便秘・下痢・便が細くなる・血便・便の色の変化
- 吐き気・嘔吐・飲み込みにくさ(嚥下困難)
「食欲がないから食べる量が減って、体重が落ちている」——この状態が2週間以上続くようであれば、早めに消化器専門の医療機関を受診することをお勧めします。

こんな症状の組み合わせには注意が必要です:体重減少+血便・黒色便、体重減少+飲み込みにくさ、体重減少+黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)。これらは消化器系の重篤な疾患に伴うことがある症状です。できるだけ早く医療機関を受診してください。
体重減少を引き起こす消化器疾患の原因・仕組み
消化器疾患が体重減少を招くメカニズム
消化器疾患が体重減少につながる主な仕組みは、大きく3つに整理できます。それぞれの疾患がどのルートで体重に影響を与えているかを知っておくと、「なぜ受診が必要なのか」が理解しやすくなります。
胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎・胃がんなどでは、胃の粘膜や機能に異常が生じることで食欲が低下したり、食事をすると不快感が強まったりします。結果として食事量が自然と減り、エネルギー摂取が不足して体重が落ちていきます。「なんとなく食欲がない日が続いている」という状態は、胃の病気のサインであることがあります。
クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患、腸管への腫瘍の浸潤などでは、腸管の炎症や損傷によって食べた栄養素を十分に吸収できなくなります。食事量が変わらなくても体重が減っていく場合、栄養吸収の障害が原因となっている可能性があります。慢性的な下痢や軟便を伴うケースでは特に注意が必要です。
消化器系のがん(胃がん・大腸がん・膵がんなど)では、腫瘍細胞が産生する物質によって体のエネルギー代謝が変化し、筋肉や脂肪が分解されやすくなります。この状態は「がん悪液質」とも呼ばれ、食欲があっても体重が減り続けるのが特徴です。こうした変化は、がんの早期発見・早期治療が遅れるほど進行しやすくなります。
体重減少と関連する主な消化器疾患
内視鏡検査で発見・診断が可能な消化器疾患には、次のようなものがあります。いずれも早期に発見できれば、治療の選択肢が広がることが多いとされています(個人差があります)。
- 胃がん:早期であれば内視鏡切除で対応できるケースも
- 大腸がん・大腸ポリープ:大腸カメラで発見・日帰り切除が可能
- 逆流性食道炎・食道がん:胃カメラで粘膜状態を直接確認
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:出血による貧血・体重減少を引き起こすことも
- 炎症性腸疾患(クローン病・潰瘍性大腸炎):大腸カメラで粘膜の炎症を確認
- 慢性胃炎・ピロリ菌感染:胃の炎症が食欲低下・体重減少につながることがある
内視鏡検査で発見できる病気と検査の流れ
胃カメラ(上部消化管内視鏡)でわかること
胃カメラは、口または鼻から細い内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。粘膜の色の変化・ただれ・ポリープ・潰瘍・腫瘍などを画像で確認できるだけでなく、気になる部位を採取して病理検査(生検)に回すことも可能です。体重減少と食欲不振が続いている場合、まず胃カメラで胃・食道の状態を確認することが、診断の第一歩となることが多いです。
また、ピロリ菌感染の有無も胃カメラと同時に調べることができます。ピロリ菌は慢性胃炎・胃潰瘍・胃がんのリスク因子として知られており、除菌治療によってリスクを下げることが期待できます(個人差があります)。
大腸カメラ(下部消化管内視鏡)でわかること
大腸カメラは、肛門から内視鏡を挿入し、大腸(結腸・直腸)の内側を観察する検査です。血便・便潜血陽性・便通の変化・体重減少を伴う方には、大腸ポリープや大腸がんを見つける手段として有効です。大腸ポリープはがん化する前に切除できれば、大腸がんの予防につながります。検査中にポリープが見つかった場合、そのまま日帰りで切除することも可能です(ポリープの大きさ・数・形状によって異なります)。
よくある誤解:「症状が軽ければ検査は不要」は危険
消化器がんの多くは、早期の段階ではほとんど自覚症状がありません。「食欲が少し落ちた程度だから大丈夫」「体重が減っているけど疲れているだけだろう」という判断が、発見を遅らせるリスクにつながることがあります。体重減少という体のシグナルを見逃さず、消化器専門医に相談することが重要です。とくに40歳以上の方、喫煙歴のある方、家族に消化器がんを経験された方がいる方は、定期的な内視鏡検査が推奨されています。
✅ 早期に内視鏡検査を受けるメリット
- 病変を早い段階で発見できる可能性が高まる
- 早期がんであれば内視鏡的切除で対応できるケースも
- ポリープを前がん病変の段階で切除し予防につながる
- 「異常なし」の結果で安心感を得られる
- 原因を特定することで適切な治療・生活指導が受けられる
⚠️ 受診を後回しにするリスク
- 症状が進行してから発見されると治療の選択肢が狭まることがある
- 原因不明のまま体重減少・食欲低下が続き、体力が低下する
- 不安を抱えたまま過ごすことで精神的な負担が続く
- ポリープがん化してから発見されるリスクが高まる
受診・内視鏡検査の目安と費用
こんな方は早めに受診を検討しましょう
以下の項目に1つでも当てはまる場合は、消化器内科・胃腸内科への受診を検討してください。「あてはまる数が多いほど」受診の優先度は高まります。
- 食事量が変わらないのに6か月で体重の5%以上が減少した
- 食欲不振・胃もたれ・胸やけが2週間以上続いている
- 血便・黒色便・便に粘液が混じることがある
- 健康診断の便潜血検査で「陽性」と判定された
- 排便の習慣が変わった(便秘が続く・細い便が出るなど)
- 胃がん・大腸がんの家族歴がある
- 40歳以上で内視鏡検査を一度も受けたことがない
体重減少の原因を詳しく調べたい方へ
食欲低下だけでなく、胃や大腸の病気が原因となるケースもあります。八千代市の浜野胃腸科外科では、症状に応じて胃カメラ・大腸カメラなど適切な検査をご提案しています。
気になる症状が続く場合は、早めの受診をご検討ください。
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内視鏡検査にかかる費用の目安(保険診療3割負担)
内視鏡検査は、医師が必要と判断した場合に保険診療として受けることができます。以下は浜野胃腸科外科医院での費用の目安です(3割負担)。なお、診察料・採血・薬剤費等が別途2,000〜3,000円程度加算となります。
| 検査内容 | 費用の目安(3割負担) |
|---|---|
| 胃カメラ(観察のみ) | 約6,000円 |
| 胃カメラ(鎮静剤あり) | 約6,500円 |
| 胃カメラ(生検あり) | 約9,000円 |
| 胃カメラ+ポリープ切除(1か所) | 約18,000円 |
| 大腸カメラ(観察のみ) | 約7,500円 |
| 大腸カメラ(鎮静剤あり) | 約8,000円 |
| 大腸カメラ(生検あり) | 約10,000円 |
| 大腸カメラ+ポリープ切除(1か所) | 約20,000円 |
| ピロリ菌検査(追加) | 約8,000円 |
| 胃カメラ+大腸カメラ セット(自費) | 約45,000円前後 |
※上記は目安です。病状・処置内容・使用薬剤によって異なります。詳しくは受診時にご確認ください。
胃カメラ・大腸カメラを同日に受けるという選択肢
「胃も大腸もどちらも気になる」という方には、胃カメラ・大腸カメラの同日検査という方法があります。鎮静剤(眠り薬)を使用している間に2つの検査を続けて行うため、検査のための通院回数と身体的な負担を一度に済ませることができます。仕事や家事で忙しく、何度も通院が難しい方にとって有効な選択肢です。
浜野胃腸科外科医院が体重減少の不安に寄り添う理由
体重減少という症状を抱えて受診を考えている方の多くは、「検査が怖い」「何か重大な病気だったらどうしよう」という不安を感じています。浜野胃腸科外科医院では、そうした患者さんの不安をできるだけ小さくするための体制を整えています。
- 1983年開院・消化器専門に特化した地域密着クリニック:40年以上にわたり八千代市を中心に千葉県各地の患者さんの消化器疾患に向き合ってきた経験があります。2024年の年間内視鏡検査総数は4,497件、食道・胃がん23名・大腸がん54名を発見しています。
- 鎮静剤(眠り薬)を使った「やさしい内視鏡検査」:過去の内視鏡検査で苦痛を感じた方にも、鎮静剤を使用することで苦痛を和らげた状態で検査を受けていただける体制を整えています。検査後はリカバリールームでゆっくり休んでいただけます。
- 女性医師在籍・女性患者さんも安心の検査環境:異性の医師による検査に抵抗がある女性の方にも、安心して受診していただける環境を用意しています。
- カスタマイズ腸内洗浄で下剤の負担を最小化:大腸カメラ前の腸管洗浄(下剤服用)について、下剤の種類・服用場所・飲み方をご要望に合わせて柔軟に対応します。
- 八千代緑が丘駅徒歩1分・24時間WEB予約・予約診療制:東葉高速線「八千代緑が丘駅」から徒歩1分の好立地。駐車場10台以上完備。予約診療制のため待ち時間を最小限に抑えられます。

よくあるご質問
📝 この記事のまとめ
- 6か月以内に体重の5%以上が減少した場合は、消化器疾患の可能性を考えて受診の検討を
- 食欲不振・胃もたれ・血便・便通の変化を伴う体重減少は、内視鏡検査の適応となることが多い
- 消化器がんの多くは自覚症状が出る前に進行しており、内視鏡検査による早期発見が大切
- 鎮静剤を使った「やさしい内視鏡検査」や胃カメラ・大腸カメラ同日検査で、身体的・時間的な負担を軽減できる
- 気になる症状があれば、まず消化器専門医に相談することが原因特定・安心感の回復につながる
体重減少・食欲不振が気になる方へ
千葉県八千代市の浜野胃腸科外科医院では、消化器専門医による丁寧な診察と、やさしい内視鏡検査をご提供しています。東葉高速線「八千代緑が丘駅」徒歩1分。24時間WEB予約対応。一人で不安を抱えず、まずはお気軽にご相談ください。
【診療時間】午前 9:00〜12:00 / 午後 14:00〜18:00 休診:水曜・日曜・祝日(土曜診療あり)
体重減少が続く場合は早めの相談がおすすめです
短期間で体重が減少している場合や、腹痛・血便・食欲低下などを伴う場合は、消化器疾患の有無を確認することが大切です。浜野胃腸科外科では、一人ひとりの症状に合わせた検査・診療を行っています。
気になる症状がある方は、WEB予約をご利用ください。
浜野胃腸科外科 WEB予約はこちら著者プロフィール
浜野 徹也(はまの てつや)

現職
浜野胃腸科外科医院 副院長(2015年就任)
東京女子医科大学八千代医療センター 内視鏡科 非常勤講師
東邦大学医療センター佐倉病院 消化器内科 非常勤医師
千葉県がんセンター 消化器内科 非常勤医師
研修・経歴
立川相互病院(初期研修)→東京女子医科大学八千代医療センター(総合救急診療科 → 内視鏡科)
その後、千葉県がんセンターなどで非常勤として消化器内視鏡診療に従事
専門・理念
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医
日本内科学会認定医、
日本胆道学会認定指導医
「胃がん・大腸がんで亡くなる方をゼロにする」をミッションに掲げ、苦痛の少ない質の高い内視鏡検査の普及に努める
活動・社会貢献
20~30代を含む働き盛り世代や女性の大腸がん検診受診率向上にも注力。保育園との提携による検診の受診促進や、鎮静剤を用いた安心できる検査環境を提供
メッセージ
医師として「命を預かる責任」を、経営者としては「スタッフの生活を支える責任」を常に胸に刻み、「筋が通る人であり続ける」ことを信条に、日々成長を目指しています



「体重が減っているけれど、まだ様子を見ていい気がする」——そう思って受診を迷われている方は少なくありません。しかし消化器がんの多くは、自覚症状が出る前に内視鏡検査で発見できることがあります。当院では「胃がん・大腸がんで亡くなる人をゼロにする」という理念のもと、苦痛を最小限に抑えたやさしい内視鏡検査をご提供しています。体重減少・食欲低下・お腹の不調など、気になる症状があればどうぞお気軽にご相談ください。